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年々トイレが使い辛くなる...老後に備えたトイレの介護リフォーム
排泄行為は、人の尊厳
人は誰でも生きていれば、ウンチをしておしっこを出します。
これらの排泄行為は、人の重要な尊厳のひとつになります。
病気や加齢によって体力が衰えてきますが、誰もが人のお世話にならずに排泄したいというのが痛切な願いなのです。特に家族にはお世話になりたくないものなのです。
医療や介護の世界でも排泄ケアは人間の尊厳を守るケアとされています。
人生100年時代、自力で排泄行為をおこなえることが住まいでは最も重要だと考えますので、リフォームを考える皆さまには最初にトイレのお話からスタートいたします。
目次
- 1.こんなお悩みありませんか?
- ●トイレリフォームで使いにくさ解消
- ●ヒートショックの予防に
- 2.老後に備えたリフォームはどんなものがある?
- ●トイレを増設・移動で生活導線に近いトイレ
- ●小便器と大便器を1つに
- ●段差解消で車いすや松葉づえでも入れるトイレ
- ●ドアを引き戸にリフォーム有効開口部を広く
- 3.老後・介護向けのトイレはどう選ぶ?
- ●コンパクトなデザインでスペース確保
- ●有名メーカーで定価が分かる
- ●タンク「あり」
- 4.トイレリフォームにおすすめ商品
- ●タカラスタンダード ティモニUシリーズ
- 5.介護向けのトイレリフォームいくらでできる?
- ●ティモニUシリーズはいくら?
- ●介護保険制度
- ●DIYで安くできる?
こんなお悩みありませんか?
トイレを物理的に近く、暖かく、介護する人やされる人にとっても使いやすい仕様にリフォームすることで、
生活の質が向上し安心・安全に過ごせるようになります。
毎日使う場所だからこそ、トイレの使いやすさや快適さを改善していきましょう。
トイレリフォームで使いにくさによるストレスを解消
ご高齢の方が使いやすいトイレにするには、手すりの設置や、トイレのスペース自体を広くし、介助者も一緒に入れるトイレにすることも望まれます。
トイレの広さを改善するのであれば、具体的な目安として下記を参考にされてみてください。
一般的な介護・介助が必要な場合 | 横幅約120cm×奥行き約160cm |
---|---|
介助が必要な車椅子を想定する場合 | 横幅約160cm×長さ約160cm以上(坪数換算で1坪以上) |
ヒートショックの予防に
トイレや浴室、洗面所などは、ヒートショックの発生が起きやすいスペースです。
ヒートショックとは、寒暖差により血圧の乱高下することを言います。
血圧が急激に高まり、また急激に低くなることで心筋梗塞、脳梗塞などを発症してしまいます。
寒い場所と暖かい場所を行き来するだけでも、身体の中では大きな負担がかかるということです。
ヒートショックの危険性があるのはご高齢の方だけでなく、若い方でも生活習慣病を抱えている方は要注意です。
「自分は大丈夫」から、「かもしれない」という意識に変えて、お住まいの特に寒暖差が激しい場所は対策していきましょう。
老後に備えたリフォームはどんなものがある?
トイレを増設・移動で生活導線に近いトイレへ
年齢を重ねて行くと、頻尿になってしまいお悩みの方も多いでしょう。
特に夜中トイレに立つ際に、寝室から距離があったり廊下や階段が暗いと、転倒の危険性や移動のストレスが高まります。
トイレを我慢すると、膀胱炎や尿失禁につながり体に良くありません。
このようなお悩みには、トイレのへの間取りを改善するリフォームがおすすめです。
具体的には、トイレと隣接した洗面所の壁を解体し1つのスペースにする、寝室のそばにトイレを増設することも出来ます。
小便器と大便器を1つに
大家族で住まわれた家には、小便器と大便器がそれぞれ設置されていることがあります。
小便器を撤去しトイレ本体を洋式トイレのみにし、2つの空間を繋げるリフォームをすると、移動や収納に使えるスペースが広くなります。
広さとしては、車いすでの自力歩行では全体で約0.75坪、車椅子で介助が必要な場合は約1坪以上あると良いでしょう。
段差解消で車いすや松葉づえでも入れる介護向けトイレ
安全を考慮するのであれば、出入口の段差をなくしフラットにするとケガの防止になります。
ドアを引き戸にリフォーム有効開口部を広くリフォーム
トイレのスペースに限りがある場合や、車いすを利用されている方は、ドアが大きく開く引き戸で移動スペースを確保しましょう。開口部は約80㎝以上あると出入りしやすくなります。
老後・介護向けのトイレはどう選ぶ?
年を取っても使い易いトイレへのリフォーム方法をお伝えしました。
では、トイレのメインである本体はどのように選ぶのと良いでしょうか。
リフォーム時に商品選びに参考にしていただける、ポイントをご紹介します。
コンパクトなデザインで介護、介助スペース確保
高齢者や介助者が入りやすく使いやすいスペースを確保するためには、トイレ本体やタンクがコンパクトであると良いでしょう。
有名メーカーで定価が分かる商品
トイレ本体を交換する際に商品を選ぶ際は、タカラスタンダードやTOTO、Panasonicなどの有名メーカーからお選びいただくと良いでしょう。
介護が必要な時や急を要するトイレ交換では、焦って言われたままの商品を購入してしまうかもしれません。
商品開発の実績や品質、アフターフォローまで安心してお使いいただけます。
ホームページやカタログで定価を確認できるのもポイントです。
タンク「あり」がおすすめ
最近ではコンパクトなデザインのタンクレストイレが人気です。
従来の水洗トイレにあったタンクを無くし、水を溜めずに水道から直接水を流す仕組みで開発されました。
介護、バリアフリー向けのトイレでは、このコンパクトで掃除がし易い形状は良さそうに見えます。
しかし、実は停電時に流せなくなってしまうという欠点があります。
タンクレストイレは流水を電磁弁という電気で操作する部位があるので、電気が無いとトイレが流れません。
タンクありのトイレでないと、いざという時流す作業が大変になります。
東日本大震災で一番困ったのは、実は水や食料ではなくトイレを使う排泄だったのです。
日ごろのデザインも重要ですが、停電時にも利用できるトイレを選ぶのであれば、タンクありのトイレにリフォームされてください。
トイレリフォームにおすすめ商品
では具体的にどの商品が良いでしょうか。
絆すてーしょんがおすすめする、老後に備えたトイレ商品は「タカラスタンダード ティモニUシリーズ」です。
タカラスタンダード ティモニUシリーズへリフォーム
タカラスタンダードは、100年以上商品開発を行ってきた大手メーカーです。
水まわりにホーローを取り入れているのが有名です。
トイレの床にホーローパネルを採用することで、汚れにくく美しいトイレを実現できます。ティモニUシリーズの特長をご紹介します。
フロントスリム
つまんで簡単に拭き取れる薄型の縁で、飛び散り汚れがつきにくい形状です。また、なめらかな曲線なのでお掃除もラクラクです。
出典:タカラスタンダード株式会社
すっきりデザイン
トイレ本体のデコボコが少なく、スッキリと美しく清掃しやすいデザインです。
出典:タカラスタンダード株式会社
Gコート
便器表面をガードし、防汚機能があるガラスのようになめらかな透明層があります 。汚れがこびりつきにくく、汚れてもカンタンに落とせます。
出典:タカラスタンダード株式会社
スクリュー洗浄
流水が便器をぐるり洗う、まっすぐ流すの2つに分かれているので、効果的に洗浄されます。こびり付きや洗い残しがほとんどなく、清潔に洗い流します。
出典:タカラスタンダード株式会社
エコを考えた省エネ設計
従来のトイレより、1年でバスタブ最大約210杯相当を節水することができます。 水道料金に換算し約13,600円(最大で)お得になります。
出典:タカラスタンダード株式会社
停電時でも流せて安心
電力を使用しないタンク式トイレであるため、停電や電気系統の影響を受けず、安心して洗い流せます。
出典:タカラスタンダード株式会社
業界最小クラスの奥行き
狭小住宅、マンションのリフォームにも適しているコンパクト設計です。
出典:タカラスタンダード株式会社
介護向けのトイレリフォーム、いくらでできる?
ティモニUシリーズへのトイレリフォームはいくらかかる?
温水洗浄便座タイプ 一般地仕様 ¥150,400~+工事費がかかります。
トイレを新しいものに交換される際は、この様な工事が必要となります。
- ・既存トイレの撤去
- ・給排水接続
- ・新しいトイレの設置
- ・紙巻器のお取替え
- ・廃材処分
標準工事は約5万円~ほどとなりますが、設置時期やお住まいの状況、「新しいトイレの本体は通販で買ったから設置だけ依頼したい」という様な特殊な場合には金額が変わってきます。
介護保険制度は利用できる?
介護のための手すり設置や、段差解消などの支給対象のリフォームであれば、トイレリフォームにおいて介護保険の申請が可能です(申請、支給には条件があります)。
介護保険は、40歳からの加入が義務付けられており、要支援や要介護認定を受けるなど介護を必要としている方のための保険制度です。
介護保険を利用すると介護費用の一部を負担してもらえます。
支給上限は18万円
原則では、自治体から認定を受けている被保険者が、20万円までの費用を対象として申請することができます。この20万円から自己負担の1割を引くと、支給上限は18万円になります。
適用になるリフォームは?
介護保険が適用され補助金が受けられるケースとしては、トイレに手すりを設置することや床材を変える、段差をなくすといったバリアフリー工事が挙げられます。
住宅改修は思ったよりも金額がかかってしまったり、急な出費が重なり資金繰りが難しくなってしまうこともあるでしょう。
介護保険の支給条件に則ったリフォームをすることで、自分が支払わなくてはならない費用を大きく軽減されます。
申請の流れ
まずは、介護保険を利用し補助金を受けることができるのか、条件や要件をケアマネジャーさんに確認しましょう。
ケアマネジャーさんと相談し、必要なリフォームの検討が始まったら、リフォーム会社にご相談ください。必要な改修のプランニング・お打ち合わせをさせていただきます。
その後、介護保険を申請するための必要書類の提出などがあり、リフォームが始まります。
介護保険の補助金はリフォーム終了後に申請を行った後、各自治体から支給されます。補助金が支払われるケースであっても、リフォーム会社への支払いが先に必要となるので注意しましょう。
DIYで安くできるか?
自分でトイレリフォームをできないか?と費用を削減するために、DIYの延長でトイレリフォームを検討される方もいらっしゃるかもしれません。
最近は壁紙を好きな柄に簡単に貼れるシールのようなものも販売されていますし、ニトリさんやインテリア用品店ではおしゃれなトイレでの収納グッズも売っています。
全てリフォーム業者に依頼しなければ失敗する!といったことはないのですが、プロが施工しなければ漏水や再工事になってしまうので、基本的にはトイレリフォームをご自身でされるのはおすすめいたしません。
トイレ便座の交換
既存のトイレの便座だけを温水洗浄付のものに変更する、綺麗な便座に交換したいという場合です。
便座だけだと一見、簡単に見えますが、不十分な知識での作業が水漏れにつながってしまいます。
また、totoやLIXILさんなどでは標準と大きめのサイズがあり、合っていない便座を自分で取り付けると不格好でお手入れがしづらいトイレになってしまうのでご注意ください。
トイレの給排水菅・電源工事
トイレの給排水管工事を行う時は給水装置主任技術者という国家資格を持っていないと工事を行えません。
また、電源を作りたい、増設したいという場合も電気工事士という資格が必要な作業となりますので、ぜひご自身で行わずリフォーム業者にご依頼くださいませ。
トイレリフォームのご相談は絆すてーしょんに
北上市に根ざして50年の工務店。
私たちは地元の絆を大切にし、リフォームという「モノ」を売るのではなく、暮らしや体験という「コト」を売る「コト設計士」です。
介護事業も手がける絆すてーしょんが、老後を健康で幸せに暮らせるリフォームをお届けします。ぜひお気軽にご相談ください。