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北上市 O様邸 水まわりリフォーム施工事例
現在のキッチンは寒くて使い勝手が悪く、悩んでいます。キッチンや浴室などの水まわりを中心に、快適に過ごせるようリフォームしていただきたいです。(O様より) |
施工事例データ
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O様のお悩みを伺い、キッチンや家事に関連するスペースの状態から、主に奥様に負担がかかっていることが分かりました。子育てから介護まで、いかに奥様の日々の負担が大きいをO様にご説明し、「お母ちゃんの視点での家づくり」をご提案いたしました。 |
大きな台所に次々に流し台を繋げており、一見広くて使いやすいキッチンに見えます。 しかしながら置く場所が決まっておらず乱雑な状態でした。北側に面しておりましたので暗く、足元が寒いことにお悩みでした。 |
台所と洗面所、浴室の間には廊下があり隔てられていました。 奥様は台所がある左側のドアを開けて、洗面所、浴室のある右側の引き戸を開けなければなりません。 この廊下はとても寒く、湯上り後台所を通り居間へ駆け足で走り抜けていたそうです。 |
最初にキッチンの物を物置に移動し、その後解体工事に入ります。長年愛用した流し台も解体処分いたします。 | 主要な柱を残し出来る限り大きな空間を作ります。柱と壁は昭和30年代のものでした。 お爺様が大工でいらっしゃったのでしっかりとした構造です。 |
以前浴室だったタイル壁がまだ残っていました。 沢山の柱に囲まれた場所がトイレで小便器と大便器が分かれて設置してありました。これを全て撤去します。 今回は間取りを変更し、ダイニングキッチンにしていきます。 |
システムバスを組み立てています。床、壁、天井は断熱材で包まれており、これまでのように気合いを入れて服を脱ぐこともありません。 将来車椅子になった場合も考慮して片引戸としました。 もちろん脱衣所との段差はありません。これで安心です。 |
正面の引き戸は3枚建てで、必要な時は大きく開口することができます。 奥行は1間あり壁にはこれまで使用してきた家具を置き納戸として使用します。左の壁の凹みは階段下の収納庫になります。 棚板を付け上下に物を収納できます。幅1間の収納扉(引戸タイプ)を取り付けて隠します。これでスッキリと収納するスペースが増えました。 |
天井の大きな梁は集成材を使用しました。 間取りを変え空間を広くするために柱を撤去しましたので補強のためです。これはキッチン収納庫を組立てている様子です。 写真左奥がトイレとなっておりますので寒い廊下を通ることもありません。全てが引戸となっており夏は開放することで風が通り抜けます。 |
施工後のキッチンです。間取りをガラッと変えたことで、以前よりずっと明るく、暖かいキッチンになりました。 キッチンを中心に浴室やリビングへの導線ができているため、奥様がお料理をしながらご家族とのコミュニケーションもとることができます。 |
奥様念願のキッチン収納もたっぷりあります。右の引き戸を開けると洗面所と浴室があり、お料理をしながらお洗濯や浴室のお掃除もできる動線です。 左引き戸の奥にはトイレがあり、子育てや介護の場合でも気配や様子が分かります。また納戸のスペースとしても利用できます。 |
システムキッチン前に立ち右側の引き戸を開けると新しくなったリビングが見えます。 これまで孤独だった台所とは違い一体感があり、子どもたちや家族の様子が分かります。 東面の窓からは朝日が、南面のテラス戸からは日中の陽が射し明るいキッチンとなりました。 窓のコーナー部は冷蔵庫を置くスペースとしました。テラス戸と反対側の直線上には勝手口の引き戸がありますので、夏は風が通り抜け気持ちの良い場所です。 |
トイレを一坪に広げて洗面台も一緒に設置しました。これで将来車椅子を使用しなけらばならなくなっても安心です。 便器横のスペースが広く掃除するにも便利です。洗面化粧台は別に洗面脱衣所にもありますので、慌ただしい朝の準備に重なっても大丈夫です。 |
お客様の声
父が大工でしたので父が建てた家に住んでいますが、古くなり不具合が様々出てくるようになっていました。両親も高齢となり、特に父が少しずつ弱ってきます。小学校に通う二人の子供も大きくなり、習い事などの送り迎えで妻の時間が無くいつも慌ただしく暮らしていました。私も50歳を過ぎ、そろそろ家のローンを組むにも難しい年齢となっていました。
様々な要因が重なり何から手を付けてよいのか分からないまま、中学時代の同級生石川に相談したのがきっかけです。
彼は子育てから介護まで、いかに妻の負担が大きいことを諭してくれます。その為に「お母ちゃんの視点での家づくり」を提案してきました。
図面をみてビックリです。特にも水まわりを大胆に変更した間取りです。水まわりの変更は一番お金の掛かるプランでしたが、将来自分たちをも介護される側になることを考えると今しか出来ないことと理解しました。
使ってみて妻が一番喜んでいます。キッチン前が「お母さんの定位置」だと聞いておりましたが、確かにどこへでも行きやすい動線であり、家族の気配が常に分かりやすい間取りであることは男の私でも理解できます。
両親が元気なうちに温かいお風呂や、使い易いトイレに改修できたことは少しですが親孝行になったのだと感じております。一番反対してした父でしたが、今は喜んでお風呂に浸かっている姿を見て安堵しています。かなり予算オーバーしましたが、家族の為にこれからも頑張って働きます(笑)!石川ありがとう!
担当者より一言
Oくん、大変お世話になりました。最初にご自宅を拝見した時に余りにも大きな家で、綺麗にするだけでも500万円位は掛かりそうだと直感的に感じました。お父様が大工さんだったということで、他人が手を加えることに反対だったことも認識しました。Oくんの奥様は多くを語りませんが、どんなにか大変な思いをしながら暮らしてきたかが目に見えるようでした。
私は近い将来ご両親を在宅介護する場合を頭に置きながら、子育てにおいても奥様の負担が軽減されることが家族円満の一番の妙薬であると信じ、大幅な間取り変更プランを提案いたしました。
もちろん工事金額がアップすることですので、ローンの返済を考えると頭の痛い決断だったと思います。家は単なる箱ではなく、家族の人間性をも育む道場だと考えております。
特にも親の姿をみて子ども達は育ちますので、三世代が喧嘩もしながらも仲睦まじく暮らす環境を整えるのが私の仕事です。
Oくんがこれからも奥様を大切にされ、仕事にも、子どものスポ少のコーチとしても益々頼られる父親であることを祈念しております。もちろん私も頑張ります!