家族の絆をつくる家(4)


岩手の家を暖かく変える「ぺっこ暖」の絆すてーしょん・代表石川です。
間取りの影響力について考えてみたい。
かつて盛岡大学短期学部で、宇津崎光代さんの授業を拝聴したことがある。
彼女は「住育の家」を広める活動をしている「住育」の第一人者である。
その授業の中で自分が生まれ育った住まいの間取りを生徒に書かせることがあった。
生徒たちは建築学部ではなく、ほとんどが幼稚園や介護施設での就職を希望している人で建築のド素人といった集団だった。
渡されたマス目状のノートに、記憶をたどりながら自宅の間取り間を書くといった単純なものだった。
どんなに長く生活している家でも正確に間取りを書くことは難しいようで
大体の場所を書くゾーニングでもよいということで授業は進められていきました。
ところがある女生徒が突然に泣き出してしまい、傍にいた生徒たちも驚く状況になってしまった。
宇津崎さんが、彼女に優しく声を掛けます。
「昔のことを、思い出したのね!大丈夫だとそれでいいのよ!」
泣き出した彼女は、間取りを書きながら昔の自分を思い出していたそうです。
「家族と離れて寂しかった。もっとお母さんのそばにいたかったのに・・・」
このことからも、間取りがその家族の人間形成に大きな影響を与えていることは明白ですね。





家族の絆をつくる家(3)


岩手の家を暖かく変える「ぺっこ暖」の絆すてしょん・代表石川です。
外山知徳著「家族の絆をつくる家」の腰巻きには、<幸せになれる家、なれない家>とかかれている。

間取りによって、幸せになったり、不幸になったりすることはあるのか?
登校拒否になるかならないかも、間取り次第なのか?
そんな議論がなされているが、多少なりとも間取りが影響を持っているのは事実だと私も思う。

 筆者・外山知徳氏は「テリトリー」という概念を使って、間取りを説明している。
誰でも自分の場所、そこにいると落ち着くという場所をもっている。
それはがっちりしたドアで区切られてなくても良いし、立派な部屋でなくとも良い。
とにかく自分の領域、それが精神的な安定のために必要だと氏はいう。
そして、テリトリー形成能力は、幼児期から時間をかけてなされるものだから、子供時代が大事だという。

 子供時代にテリトリー形成能力を身につけないと、登校拒否になったり落ち着かない性格になる。
しかし、氏は間取りが万能であるとは言っていない。
 むしろ、家族の人間関係、信頼関係が一番大事だと確認したうえで、間取りは信頼関係形成を助けることもあるし、間取りによっては信頼関係を築きにくくなると言っているのだ。

少し間取りについて考えてみよう。


家族の絆をつくる家(2)


岩手の家を暖かく変える「ぺっこ暖」の絆すてーしょん・代表石川です。
これから家をつくるろうとする人は、何を基準にしてつくるのだろうか?
資金のこと、土地のこと、家族のこと、ご近所のことなど考えなければならないことは山ほどある。
でも、どんな家にするのかを考えることは、結局は自分たち家族がどう暮らそうとしているのかを考えることに他ならない。
長年リフォーム工事に携わってきたが、実はこれに気づいている人は少ないと思う。
家族にはその成長と共に節目ができてくる。
結婚、出産、子供の成長、進学、就職・・・
節目とはお祝いの場合もあるが、病気、離婚、介護などのめでたくない場合もある。
その節目の問題を解決する手段として、家の増改築が行われているのです。
実は家族でしっかりと話し合えば済む問題も多く、リフォームするまでもない場合がある。
家をリフォームしようと考えるのは、何かしら家族の問題が浮上してきたと考えるシグナルと捉えることが肝心である。

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