建物状況調査とは?


昨日、既存住宅状況調査技術者の資格更新のお話をしましたが、詳しく説明いたします。

 建物状況調査とは、国土交通省の定める講習を修了した建築士が、
建物の基礎、外壁など建物の構造耐力上主要な部分
及び雨水の浸入を防止する部分に生じているひび割れ、
雨漏り等の劣化・不具合の状況を把握するための調査になります。

既存住宅の購入を検討される買主様にとって、または既存住宅の売却を
予定する売主様にとって物件の調査時点における状況を確認することで、
以下のようなメリットがあります。

【買主の場合】

① より安心して購入の判断ができる

専門家の調査により建物の状況が把握でき、より安心して購入の判断をすることができます。

② メンテナンスの見通しが立てやすい

購入後のリフォームやメンテナンス等の予定を見込んだ取引が可能となります。

【売主の場合】

① 引渡し後のトラブル回避

取引後のクレーム等のトラブル回避に繋がります。

② 競合物件との差別化が図れる

購入希望者に安心感を与え、他の売却物件と差別化ができます。

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 2016年、地建物取引業法が改正。中古住宅の売買に際して、
不動産仲介業者が売主や買主に対してホームインスペクション(住宅診断)のことを説明し、
利用するかどうか意思確認するというものです。

 これは取引の透明性を高めることや買主の不安を払拭することで、
中古住宅の流通量(売買件数)を増やすことが改正の目的の1つとなっています。

   石川シュウジ



輻射熱とは


熱の伝わり方には「伝導」、「対流」、「輻射」の3つがあることを昨日お伝えしました。

「輻射」とは、「熱を持った物質が赤外線を出す現象」のことを指します。なお、この赤外線を受けた物質が発す熱は「輻射熱」と呼ばれます。こう言われてもよく分かりませんよね?

 「伝導熱」はその名の通り触れば実感できますし、「対流熱」はエアコンやファンヒーターから吹き出す風でこれも実感できます。実は、熱の伝わり方で一番直感的にわかりにくいのは、この輻射熱になります。

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 例えば冬、縁側で陽なたぼっこをしていると、外気温が低くても身体がポカポカと暖まります。また夏、トンネルに入ると身体がひんやりと涼しく感じられますよね。これらは、外気温によるものではなく、太陽の熱が身体に移動したり、身体の熱がトンネル壁面に移動することによって、身体に感じる温度が違ってくるからです。

つまり、輻射とは「物質を介さず温度の高い方から低い方へ熱が伝わる」という現象になります。輻射はあくまでも物体間のエネルギー移動なので、物体の間に熱を伝える媒体が存在する必要はありません。太陽と地球の間には何もないのです。                             

 明日も、もう少し説明しますね。            石川シュウジ



熱の伝わり方の基本


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が家の光熱費を見直し、この冬の暖房は寒冷地エアコンだけとしましたが、
実際に暮らしてみて寒いというのが実感です。その理由を考えてみました。

 一番の理由は、輻射熱と対流熱の違いです。その前に熱の伝わり方の基本をお伝えします。

熱の伝わり方には、「対流」、「伝導」、「輻射」の3つがあります。

「対流」とは、
熱が温度差によって生じた水などの液体、空気などの気体などの流体による移動によって運ばれる現象です。

「伝導」とは、
熱が物質によって運ばれる現象のことであり、熱伝導とも呼ばれるものです。

「輻射(放射)」は、
熱が電磁波の状態で放出され、四方八方の離れたところに熱が伝わる現象をあらわしています。

建物内での熱の伝わり方は、熱の種類によって割合がそれぞれ異なります。
熱の伝わり方の割合は、上の図の通りとなります。

湯たんぽ型の「伝導熱」......5%

エアコン型の「対流熱」......20%

電気ストーブ型の「輻射熱」......75%

伝導熱は触れば実感できますし、対流熱はエアコンから吹き出す風でこれも実感できます。
実は、熱の伝わり方で一番直感的にわかりにくいのは、この輻射熱なのです。

 明日は輻射熱についてお伝えします。

  石川シュウジ



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