舟を編む
- 投稿日:2022年 11月30日
- テーマ:本

日の通信で「ことばをひろう」ことについて書いたが、
これは物理的に紙にかいた言葉を拾ったことでしたね。
実は「言葉を拾う」という本来の意味は、言葉を取り上げる、
言葉を見つける、言葉を探すことをさしているのです。
「舟を編む」この言葉を聞いたことがありますか?
三浦しをんさんの「舟を編む」という小説があり、
私はこれを原作にした映画が好きで、言葉の大切を知ったものです。
「編む」とは、文章を集めて書物を作る・編集することで、
「舟を編む」は、辞書を編集するという意味になります。
「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」
このことをさしているようです。
海を旅するには海図が必要なように、言葉の海を旅するには辞書が欠かせません。
自分の気持ちを正しく相手に伝えるために、私たちが言葉の海に生きていく上で
欠かせないものが「辞書」になる訳です。
そういえば私自身、近頃辞書を引くことがありません。
スマホがあれば簡単に調べることができる時代となりました。
この言葉の意味も次第に変わってきています。
言葉の海の表層部だけを見て、知ったかぶりしているのが私になります。
最近私のスマホを開くと「正しく読めますか?」が
トップページに出てきます。
一度読めない漢字を検索したら履歴が残って、
Googleさんが勝手に私の興味あることと判断して
毎回表示してくれるのです。
まあ初老となり面白がって言葉遊びをしています。
石川シュウジ
ことばをひろう
- 投稿日:2022年 11月29日
- テーマ:

月曜日の朝、会社の前を管理者の利佳子さんが掃除しながらある紙切れを拾った。
単なる紙切れだと思っていたら、文字が書いてある。
エンピツ書きの子どもの字なので、少し気になって読んでみたという。
「パパへいつもおつかれさま
がんばったねプレゼントをぼくは
パパをまもるおとこになる」 しょうまより
感動しますよね。朝礼でこのメッセージを紹介すると、
皆父子の良い関係を想像し、元気に仕事をスタート!
きっと男の子はパパが普段頑張っている姿が好きなのだろう!
紙の裏には、ある学童保育所の名前が印刷してあったので、
おせっかいながら私が届けます。対応した先生が「〇〇組のしょうま君だ!」と即答。
持ち主が分かって嬉しいですね。
良い「ことばをひろう」とは、今日もツイていますね。
石川シュウジ
ひとつのことば
- 投稿日:2022年 11月28日
- テーマ:その他

昨日、ある集まりに参加すると中村天風師の言葉を、
付箋に書いて手渡されました。
石川さん"さしあたるそのことのみをただ思え
過去は及ばず、未来知られず"
目の前のこと、人に集中して今を生きる・・・ですって
意味は、過ぎ去った過去を悔やんでも変えることはできないし、
先のことをいくら考えても分からないので、
今目の前のことに集中しないということです。
このひとつの言葉を、わざわざ書いて私に手渡してくれるのが嬉しいですね。
「ひとつのことば」 北原白秋
一つの言葉でけんかして 一つの言葉で仲直り
一つの言葉で頭が下がり 一つの言葉で心が痛む
一つの言葉で楽しく笑い 一つの言葉で泣かされる
一つの言葉はそれぞれに 一つの心をもっている
きれいな言葉はきれいな心 優しい言葉は優しい心
一つの言葉を大切に 一つの言葉を美しく
今日もついている 石川シュウジ