建物状況調査とは?


昨日、既存住宅状況調査技術者の資格更新のお話をしましたが、詳しく説明いたします。

 建物状況調査とは、国土交通省の定める講習を修了した建築士が、
建物の基礎、外壁など建物の構造耐力上主要な部分
及び雨水の浸入を防止する部分に生じているひび割れ、
雨漏り等の劣化・不具合の状況を把握するための調査になります。

既存住宅の購入を検討される買主様にとって、または既存住宅の売却を
予定する売主様にとって物件の調査時点における状況を確認することで、
以下のようなメリットがあります。

【買主の場合】

① より安心して購入の判断ができる

専門家の調査により建物の状況が把握でき、より安心して購入の判断をすることができます。

② メンテナンスの見通しが立てやすい

購入後のリフォームやメンテナンス等の予定を見込んだ取引が可能となります。

【売主の場合】

① 引渡し後のトラブル回避

取引後のクレーム等のトラブル回避に繋がります。

② 競合物件との差別化が図れる

購入希望者に安心感を与え、他の売却物件と差別化ができます。

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 2016年、地建物取引業法が改正。中古住宅の売買に際して、
不動産仲介業者が売主や買主に対してホームインスペクション(住宅診断)のことを説明し、
利用するかどうか意思確認するというものです。

 これは取引の透明性を高めることや買主の不安を払拭することで、
中古住宅の流通量(売買件数)を増やすことが改正の目的の1つとなっています。

   石川シュウジ



「しあわせの家」を実現する住宅産業のあり方


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(麗澤大学経済学部教授 清水千弘さんより)

住宅市場には多くの産業や専門家が関わっています。
生産をする人、設計をする人、それを売る人、ローンを貸す人、
中古流通をさせる人、住宅情報を流通させる人、リノベーションをする人、
価格を決定する人、滞りなく決済をする人など実に多くの方々が関わります。
日本の中でも巨大産業の一つといっても良いのです。

現在の住宅産業は、人口が増加し、経済が成長をし、
住宅が不足している時代に作られたビジネスモデルの延長線上にあります。
また、最近では中古住宅の流通システムを考えるにあたり、
外国のビジネスモデルに注目する動きが出てきています。
しかし、人口が増加しているために需要が供給よりも強い国と、
空き家対策が叫ばれる日本を比較してもあまり意味がありません。

住宅産業に関わる人たちは「しあわせの家」を提供し続ける主体でない限り、
市場から淘汰されてしまうと考えた方が良いのです。
資産価格がそれほど大切ではないという立場に立てば、
住宅の資産価値を決める専門家は不要ということになります。
中古流通をさせる人は、家が不足している時代には「売り手」主体に
ビジネスを考えていれば良かったかもしれませんが、
空き家が多くなるなかでは、売り手が弱い立場となり、
買い手主体でのビジネスモデルへと転換していかなければなりません。

地域の中にある家を守り続けるような地域に密着した地場産業への発展か、
進化するIT技術に基づいた住宅流通のさせ方を
全く変化させてしまうような産業へと変革していくかもしれません。
住宅市場を変革・再生させるような、「新産業」の登場が必要になってくるものと考えます。

現在の住宅市場では、まだまだ多くの人たちが、住宅を買うことで
不幸になってしまっていると考えます。
「しあわせの家」を実現するような住宅産業のあり方を
従来の既得権益や規制を超えて、真剣に議論をし、
実践していく時代に突入しているようです。

                                 
*私たち住宅に関わる者にとって、すべきことが沢山ありそうですね。

   石川シュウジ



どのように「しあわせの家」を手に入れるのか?


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(麗澤大学経済学部教授 清水千弘さんより)

このように整理してみると「家をどうして買うのか」という問いに対して、
私たちは広い意味で効用・利得を得る、つまり「しあわせ」になるために家を買うと定義しても良い。
そのためには、現在の日本においては、資産価値の変動から解放されることが何よりも重要であり、
住まうことによって得られる効用または利得が重要になってくるのです。
つまりその空間と時間を特に誰とどのように共有するのか
といった問題を重視しないといけません。
一人で過ごすのか、他人と時間と空間をシェアして過ごすのか(シェアハウス)、
家族と過ごすのか、どのように過ごすのかといったことを明確に定義した上で、
人と家とをマッチングしていかなければならないのです。

そのマッチングにおいては,科学技術の進化は人々の消費行動を変化させて
(IT技術による住宅市場の変化)、そこに介在する専門家のあり方をも変化させます
(住宅市場の専門家の役割)。

さらには住宅の中で過ごした時間から得られる効用を最大にしようとすると、
その家の中に住む人、家族の変化に応じて家もまた変わっていかなければなりません。
家に要求される性能は、そこに住む人たちによって変化するからです。
そしてそこに住む人たちも、子供は成長し、大人も一年ずつ年をとり、
その変化に 応じて「しあわせ」に住むための家の条件が変化していくことになります。

「家」と「住まう人たち」との間に不一致が存在する場合には、

それを修正していかなければなりません。いわゆる「リノベーション」

必要になるのです。

リノベーションとは、単に建物をリフォーム(汚い部分を綺麗に)

するのではなく、新しい思い出を描くためのキャンバスを作り直す、

といった方が正確であると考えています。

                               

そのキャンバスを作り直すお手伝いをするのが、私たちの仕事になります。

石川シュウジ



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