老いの3つの段階
- 投稿日:2024年 2月19日
- テーマ:アンチエイジング・ハウス / 介護
万人に平等に訪れるのは「老い」ですね。この老いることは、生命あるものにとって自然の摂理です。年を重ねるうちに、若い時には気にもかけなかった日常の動きに、「こんなはずじゃなかった・・・」と思う場面にしばしば出会います。
駅の階段を上がったり、横断歩道を小走りで渡ったりした時に、思いのほか息が切れてしまうことがあります。これが「体」の老いです。
年を取れば、体が思うように動かなくなるのは仕方がありません。しかし肉体の衰えを全て年のせいにするのは、「心」の老いまでも受け入れてしまったことになります。
そして、心が老いを意識し始めると、いつの間にか「自分は年だから」と引っ込み思案になり、臆病になり、頑固になっていきます。これを「感性」の老いといいます。
誰もがいつかは迎える「老い」を悲観的にとらえず、「幸せで明るい老後を目指す」という「サクセスフル・エイジング」という生き方がアメリカで広がっています。
「体」の老いは、仕方がありませんが、少しでも「心」や「感性」を老いさせない努力をすることが重要です。
コンパスウォークに通う利用者様が、日々の運動を積み重ね、美しく健康に年を重ね、自分らしく輝くエイジングを生きるのが私たちの願いなのです。
石川シュウジ
扁鵲の話
- 投稿日:2024年 2月17日
- テーマ:アンチエイジング・ハウス / 介護
中国の魏の文王が、「脈診」で有名な名医だった扁鵲(へんじゃく)を呼び、「兄二人が医師をしているが、なぜ三男のお前が有名なのか?」と尋ねた。扁鵲は次のように答えました。
「長兄はもっとも優秀な医師で、病気になる前に直してしまうため有名にならない。
次兄は軽い病気を治すので、そこそこ有名になる。
私は重症になってしまってから治すので有名になっただけのことです。」
近年「健康寿命」とともに、聞かれるようになった言葉に「未病ケア」があります。「未病」という言葉はまだ馴染みがないかもしれませんが、「予防」という言葉と比較すると、その意味が理解できます。
「予防」は特定の疾患を対象として、その疾患を避けるようにするもの。
「未病ケア」は、部分的な疾患ではなく、体全体の状態を最適化するもの。
私たちは健康な状態から病気の状態になるまでには、日々の違和感の見逃しがあります。
未病とはつまり「慢性的なだるさ」だったり、「やる気が出ない」「理由はわからないが体調が良くない」といった、どこかが致命的に悪いという診断はでていないけれど何だか変だなという状態のこことを言います。
コンパスウォークは、病院ではありませんので、治療をすることはできません。しかし通われている利用者様の日々の様子から違和感を見逃さないよう心掛けています。日々の会話や運動の様子を通じての未病ケアこそが健康寿命を延ばすコツだと思います。
石川シュウジ
スリランカカレーと健康
- 投稿日:2024年 2月16日
- テーマ:アンチエイジング・ハウス / 介護
昨日の通信にスリランカの中部にあるリディマリヤッダの支援小学校が日本の支援で完成したことを載せている。完成写真を見ていたらスリランカにまた行きたいという思いが強くなってきた。
そこでスリランカを懐かしみ、カレーを作ってみた。本場のスリランカカレーだが、日本国籍も取得している現地ガイドで友人のチャンドラさんから教わったレシピを使っている。私たち日本人は辛さに強くないために日本人用にアレンジしてくれたものだ。
材料は鶏肉と玉ねぎ、各種香辛料とココナッツミルクと日本で手に入る物ばかり。最後に塩で味を整えるが、シンプルで美味しい。このカレーには小麦粉を一切使用しないために、今話題のグルテンフリーの食事となるので、健康に気を使う方には評判がよい。
スリランカと言えばアーユルヴェーダが有名。病気になってから治療する西洋医学とは考え方が異なっており、病気になりにくい心身をつくるための予防医学として着目されている。
そういえば2019年にスリランカに行った際にアーユルヴェーダの医者に脈をはかって貰ったことがある。あなたは血圧が高いので少し気分を落ち着かせる
ハーブを処方された。このハーブを飲むのではなく、蒸し風呂の床に敷きその湯気を肺と皮膚から取り入れるもの。アーユルヴェーダでは脈診で身体の調子が分かるようです。
それに比べ現代日本の医療では、検査・検査そして検査と数値を出さないと医者でさえも原因が分からない様子。医者は患者を見ることなく、脈診することなくパソコンの画面をみるばかり。
せめて患者に触れて、まずは安心させることが大事だとは思わないのでしょうか?
石川シュウジ