映画「あん」を観て
- 投稿日:2017年 2月 1日
- テーマ:その他
BS放送で映画「あん」を妻と観た。
インフルエンザの熱も下がり頭痛も改善してきており
寝ているばかりも疲れるという理由からであった。
あんこ好きの私ははじめ徳江(樹木希林)があんを作る手順に見入ってしまう。
どこのお菓子屋さんも、あんこが命と分かっているのだが
手間暇がかかるので今はほとんどが製餡所で作られた製品を使っている。
北上市内ではほとんどがお隣街の製餡所のあんを使っている。
この映画はハンセン病の影や未だに続く差別について問いかけるものであるが
私は全く違った角度で徳江さんの感性の細やかさを観ていた。
幼い娘時代から隔離され、狭い世界で生きてきた方が
どれだけ外の世界に憧れていたのかが使わってくる。
なぜかしら映画を観ながら根岸にある子規庵を思い出していた。
病気に侵され狭い家から出ることも出来なった子規。
小さな庭を眺めながらも世界を飛び回る心。
徳江さんの桜を愛でる様子や、小豆を見てその成長過程まで
感じる様子を見て、子規と同じ心を持った人だと思えてくる。
人間の人間たる特徴は、"想像"することである。
私には少し妄想が入ってくるが、これもまたよし。
さて、どら焼きを食べて元気を出すぞ!