なぜ断熱材が効かないのか?(その2)


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昨日、壁の中を風が走りまわることがグラスウール断熱材の効果を発揮できない原因とお伝えいたしました。
そこで壁の上下に気流止め(グラスウールを座布団にした形状にしたもの)を施工することで
風が走り抜けなくなります。グラスウールの厚みが50ミリでも100ミリでも本来あるべき性能を発揮することができます。
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気流止めはポリエチレンフィルムの袋にグラスウールを入れ圧縮した物を使います。
壁の下部(又は上部)を20cm程切ってまんべんなく施工します。
最後にカッターナイフで少しカットして空気を入れ膨らませます。
たったこれだけで本来持っている性能を復活させることができます。
もちろん予算があれば壁をはがして高性能グラスウールを充填した方が良いのですが。
この「気流止め」がないとどんなに高性能なグラスウールを使っても結局は暖かくならないのです。
新築工事でもリフォーム工事でも基本は同じです。
続く・・・




なぜ断熱材が効かないのか?(その1)


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在来木造住宅では、ほとんどの住宅でグラスウール断熱材が施工されていますが
その断熱材が効いていません。
「我が家は断熱材で包まれているのに、寒いってどうよ???」
東北地方では、20年も前から北海道に学ぶと言いながら未だに同じことを繰り返していますので
今更ですが、今一度基本に戻って断熱のお話をいたします。
一番の原因は、壁(外壁、間仕切り)と、床、天井との取り合い部にあります。
暖房時、室内の暖かい空気で、壁内の空洞部の空気も暖められ、上昇気流が発生し小屋裏に抜けていきます。
その結果、室内のお暖かい空気や、1階床下の冷たい空気が壁内に吸いこまれていきます。
 これにより壁内では気流が生じ、室内の熱を大量に小屋裏に流出。
また室内の暖かい湿った空気が、壁内に侵入するので壁内結露や小屋裏結露が生じます。
この現象は寒冷地ほど激しく起きますが、日本中で程度の差こそあれ発生してると考えられます。
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 このような現象は外壁だけなく、住宅内部のいたるところで発生しています。
上図のように、間仕切り壁の内部を冷気が通り抜け、小屋裏に入り込んだ湿気と冷気によって、小屋裏空間で結露を発生させる場合もあります。

冬季に暖房を入れ室内を暖めます。コンセントに手を当てて風を感じることがあれば間違いなくこの現象です。
さっそく自宅で試してみて下さいね!
続く・・・



あなたのお家は無暖房で過ごせますか?


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さすがに2月に入ると暖冬といわれる岩手県北上市にも雪が降ってきました。
全国的にインフルエンザが猛威を振るってことからも空気が乾燥していることが分かります。
さて、2011年3月11日東日本大震災では東北のほぼ全域で停電が起こりました。
岩手県内では灯油を使ったストーブが主流ですが、FF型やファンヒーターは電気がないと動きません。
ホームセンターには電気の要らない反射式ストーブを買い求める列が出来たことは記憶に新しいです。
特にオール電化住宅の方が煮炊きもできない無暖房で困ったと言われています。
ところが我が家もオール電化住宅ですが、無暖房でも一切困ることはありませんでした。
一番冷える朝方でも室温は15度ほど、日中日が差すと23度を超えてきます。
反射式ストーブを煮炊き用に使うとそれだけで十分な暖かさを感じる程です。
当時健在だった母は介護を要する状態でしたが、いつもより少し厚着をさせるだけで大丈夫でした。
それでは、無暖房で震えるほどの寒さに悩まされた住宅と
無暖房でも少し厚着をして普通に暮らした住宅の違いは何でしょうか?
古い家と新しい家の違いでしょうか?
実は新しい家でも全く暖かくなかった家が多かったのです。
リフォームしたばかりの家でも寒さに震えていたのです。
答えは、「住まいの断熱化」です。
寒さが身に染みる2月だからこそ、断熱のお話をしてみたいと思います。
新住協(新木造住宅技術研究協議会)の小冊子を使って説明いたします。
続く・・・




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