南三陸町病院建設の背景
- 投稿日:2023年 3月28日
- テーマ:その他
3月26日、南三陸ホテル観洋の「語り部バス」に乗ります。
約1時間東日本大震災の傷跡を語り部とともに回るものです。
その遺構の中の一つとして訪れたのが南三陸病院。
東日本大震災の津波で職員と患者の計74人が犠牲になった志津川病院が、
高台に移転し2015年完成したものです。
この新病院の建設費は約56億円。そ
のうちの約4割に相当する22億2000万円を中華民国紅十字会総会
(台湾赤十字)が支出したものになります。
台湾赤十字が、東日本大震災からの復興を支援した建築物の中
で最多の支出をした建物になります。
この完成の様子は当時NHKの7時のニュースでも大々的に放送されましたが、
台湾からの寄付については全く触れることはありませんでした。
何か不都合なことがあるのでしょうか?
南三陸町では、台湾赤十字に感謝の気持ちを表すために病院の前に石碑を設置。
更に、台湾からの支援を一時的なものに終わらせず、将来に渡る相互交流に繋げるために、
台湾からの教育旅行やインターンシップを受け入れたり、町内の学生が台湾を訪問するなど
「学びの交流」を継続しています。
大きな被害を出した東日本大震災ですが、台湾と南三陸の関係を若者たちが学ぶことは、
相互理解に大きな役割を果たしていますね。
改めて台湾の皆さんありがとうございます。
石川シュウジ