不信なお届けもの
- 投稿日:2021年 12月 6日
- テーマ:理念
土曜日帰宅すると宅配便の不在連絡票がポストに入っていた。
連絡票には依頼主の名前が記載してあるが、知らない名前。
広島県の人からだ。約30分位経過すると玄関のチャイムが鳴り、
宅配業が荷物を持って立っていた。
我が家の近くを通ると明かりがついていたので再度訪問したとのこと。
段ボール箱に入った荷物を受け取るとずっしりと重く、何かしらと思いながら開けてみる。
缶酎ハイがぎっしり入っており一瞬喜んでみるが、送り主からの手紙もない・・・
改めて依頼主の住所や名前、電話番号を確認してみるが、一向に思い当たらない。
そこで妻に尋ねてみるが同様に知らない人だということが判明。
どうも薄気味悪く飲む気にもなれない。
夜も遅いために翌日の日曜日に依頼主へ電話してみるが、いくら鳴らしても相手は出ない。
「もしかして私がネット通販でポチッと押したのかもしれない・・・」
「先に物が届き後から請求書がくるかもしれない・・・」
とにかく明日の月曜日にもう一度電話してみることにした。
本日午前9時を過ぎたところで、ダイヤルを回してみる。
「岩手県の石川と申しますが・・・」と名乗ると、
「ああ!」と私を知っている様子の返事が返ってきた。
もしかして過去に名刺交換したことがあるのかもしれないと、急速に頭を巡らせてみるが思い出せない。
「私はご子息のヒロアキさんと同期のものです。
今広島支店にいて、取引先で美味いチュウハイを作っていることを話したら
実家に送って欲しいと頼まれまして・・・」
一挙に力が抜けたが、今回の御礼と息子を宜しく頼むことを伝え電話を切った。
その後すかさず息子から珍しくLINEで連絡がきた。
「依頼したことも忘れていた。」と。
自分を振り返って、息子とはこんなものだと思う。
代表取締役 石川シュウジ