出光佐三・日章丸事件

  • 投稿日:2023年 2月 7日
  • テーマ:


012821_1510_2.png

第二次世界大戦後の日本は、アメリカやイギリスに占領され、
主権回復後も両国との同盟関係があるため、独自ルートで石油を自由に輸入できません。
石油メジャーが石油市場を支配していたからです。
このことが日本の経済発展の障害となっていたのです。

さらに、原油国のイランはイギリスの石油メジャー「アングロ・イラニアン社」と係争中。
その理由は、イランの石油はアングロ・イラニアン社によって支配されており、
イランがこれに対抗して石油の国有化を宣言したためでした。

この状況に、イラン国民と日本経済の発展を憂慮した出光興産の出光佐三は、
石油市場を支配していた石油メジャーに喧嘩を売ります。

イランの石油国有化への報復として、イギリスは艦隊を派遣し海上封鎖を行います。
これによりイランは石油を売ることができなくなり、出光佐三はイギリスの汚いやり方に憤慨します。
私憤でなく公憤を覚えるところが佐三の真骨頂とも言えます。

出光佐三は撃沈されるリスクを冒して、自社で保有していた大型タンカー日章丸を
神戸港から極秘裏に出港させます。
もちろん、国際法上の対策や法の抜け道を利用するための必要書類の作成、
航海上の危険箇所の調査などの入念な準備をした上でした。

航路を偽装するなどイギリス海軍に見つからないようにすることで、
日章丸はイランに到着。そして石油を日本に無事に持ち帰ることに成功したのです。

武装を持たない一民間企業が当時世界第二位の海軍力を誇るイギリスに

「喧嘩を売った事件」として大きく報道されております。

 なんとも痛快なお話に、心踊りますね!

     石川シュウジ


採用情報

絆すてーしょんお役立ち情報

  • 日本で唯一のコト設計士 住宅という「モノ」を売るのではなく、暮らしという「コト」を設計します。 詳しくはこちら
  • 家族みんなが健康で快適に暮らせる家 人生100年時代、年を取るのが楽しくなる家に暮らしませんか? 詳しくはこちら
  • 最新チラシ情報
  • よくある質問
  • リフォームの流れ
採用情報