映画「海難1890」見返りを求めない
- 投稿日:2023年 2月12日
- テーマ:その他
*現在、アマゾンプライムでご覧になれます
映画「海難1890」は、2005年にエルトゥールル号遭難事件の
座礁現場である和歌山県串本町長の田嶋勝正が、
大阪芸術大学時代の同窓生だった田中光敏に、
映画化を提案したことがきっかけとなり企画されたものです。
田嶋町長が映画化を提案するきっかけとなったのは、
2001年に町長室の「開かずの金庫」からエルトゥールル号遭難事件の
トルコ人遭難者の診断書とトルコ帝国政府へ宛てた手紙を発見したからでした。
手紙には治療費の支払いを申し出たトルコ帝国政府に対し、
治療費の受け取りを断り、トルコ人遭難者の援助を求める旨が書かれており、
手紙の内容に感動した田嶋町長が田中氏に映画化を提案したものです。
映画は日本とトルコの合作で完成しましたが、
当時のトルコでは「合作映画はトルコ人が監督を務める」という法律が
存在したため田中氏は監督を務めることができませんでした。
2010年、田中氏は田嶋町長、和歌山県知事の仁坂吉伸と共にトルコを訪問し、
トルコ文化観光大臣に相談。「君たちがラッキーなのは
私の名前が"エルトゥールル・ギュナイ"ということだ」と述べ協力を約束し、
2011年には法律が改正され田中氏が監督を務められるようになったのです。
見返りを求めない行動をとると、こんな不思議な事が起こるのですね。
少しでも早くトルコや、シリアの地震被害者が救済されますことを
祈るとともに、自分のできる支援を微力ですが続けましょう!
今こそ恩返しする時です!
石川シュウジ