ラジオで合格発表の時代
- 投稿日:2023年 3月15日
- テーマ:その他
毎年3月15日は、岩手県立高校の合格発表の日になります。
母の誕生日と一緒なので忘れることがありません。
今年も新型コロナウイルスの影響により、合格発表の対応が校毎に異なるようですが、
一般的には高校のWEBサイトで確認するのが主流のようですね。
私が高校受験したのは昭和52年の春。その当時の合否の確認方法は3つありました。
直接高校に張り出された掲示板を見にいくこと。
翌日の岩手日報での紙面発表を見ること。
もう一つはラジオ放送を聞いて合格者を確認すること。
特にラジオでの発表は今では考えられないことだと思います。
今から47年も前のことなので記憶が曖昧ですが、
確か放送局はNHK盛岡で夕方から延々と県内の県立高校の合格者を読み上げていました。
岩手県の統計を見ると昭和52年の中学校卒業者は24,254名。
その中で高校進学が21,257名。進学率87.6%です。
進学者全員が公立とは限りませんが、少なくとも17,000名もの合格者を
ラジオで読み上げていたようですね。
これは放送局にすると、間違うこともできない一大イベントであったと推測されます。
私も合格は既に知っていましたが、ラジオの前で自分の名前を聞いた記憶があります。
(当時は中学校名と名前を発表していたと記憶しています)
翌日には商店街を歩くと、「おめでとう!」と声を掛けられたものです。
ところが現代では高校進学率は99%となり、個人情報保護ということもあり
合格発表では個人が特定されません。
かつての様に一喜一憂する生徒の姿を、親以外に見ることはありません。
実は見えない社会にはリスクが潜んでいるものです。
失敗した際に勇気をもらえるのは、得てして家族ではなく他人の第三者であることが多いものです。
親が隠すと、「私の親は恥ずかしいと思っている」と子に伝わるものです。
失敗は人生の肥やしと親が堂々として、次のチャレンジを促して欲しいものですね。
子どもは国の宝として育てましょう!
石川シュウジ