気持ちを整理する時間が必要
- 投稿日:2023年 3月16日
- テーマ:その他
今朝訃報が届いた。ご近所の2つ上の先輩が亡くなったという知らせである。
夕方仕事を終えてから妻とご遺体が安置されている葬祭会館に顔を出してくる。
お部屋の前には多くの靴が並んでおり、部屋に入ると10名程の先客があった。
喪主様が弔問客に挨拶している中、祭壇に歩み寄り手を合わせる。
一度心を緩めて辺りを見回すと先輩のお母さまが部屋の隅に座っていた。
近寄りご挨拶をすると「ありがとう」と返ってきた。
お母様は大事な息子を亡くしさぞかし泣き崩れているのではと心配していたが、
気丈にもしっかりと対応してくださった。
「〇〇には、本当に怒りたくなる。本当にばかな息子だよ!」とお母さま。
遅れて、喪主の奥様に挨拶するが、
「皆さん、〇〇の顔を拝むと、おつむをパンパンと叩いてくれるの!」
「お前は、なんとばかな奴だと・・・」
来る人、来る人が故人を叱ってくれると話す喪主様。
お母様、喪主様ともまるで笑い話のように話してくれる。
「この2カ月半は、私たちの家族の気持ちを整理する時間だったのね!
そのために主人は2カ月半も頑張ったと思っている。」と喪主様。
この2カ月半余り、どれくらい苦しい思いをご家族がしてきたのだろうか。
明るく話す姿から、人には気持ちを整理する時間が必要なのだと察せされる。
本当に時間が必要なのは、葬儀が終わり弔問客が少なくなってきてから。
時間でしか解決できないものもあるのです。合掌
石川シュウジ