虹の向こうの未希へ

  • 投稿日:2023年 3月10日
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明日で東日本大震災から12年を迎えます。時の経つのは早いものですが、
未だに時が止まったままの人や建物もあります。
その一つに宮城県の南三陸町防災対策庁舎があり、現在は震災遺構として残されています。
三階建てで12mの高さになります。

地震発生当初6mという津波予想が、この庁舎にいた職員が避難しなかった一因となり、
多くの犠牲者を出すこととなりました。2階に危機管理課があり町災害対策本部が置かれ、
津波来襲の15時25分頃まで、防災無線放送で繰り返し住民に避難を62回に渡り呼びかけ続けことが、
別棟の本庁舎に約30分間の防災無線の放送音声として全て録音されています。

危機管理課の女性職員・遠藤未希さんは繰り返し避難を呼びかけ、
波の高さについては「最大で6メートル」という放送を続けます。
最後の4回のみ「10メートル」と放送。
音声は、放送を続けようとする遠藤さんの声を遮るように
「上へ上がって 未希ちゃん 上がって」という
周囲の制止の声を最後に放送が途切れています。

 未希さんの勇気ある行動は「命の呼びかけ」と称賛されました。
しかし、その一方で母親の美恵子さんは喪失感に苛まれ続けます。
「生きていて欲しかった・・・」

 

ある日、未希さんの遺品を整理していると、一通の手紙をみつけます。

そこに書かれていた一文に勇気づけられ、美恵子さんは決心したのです。

娘の遺志を語り継ぐために、民宿「未希の家」を作ろうと・・・

 本のタイトルは、未希さんが棺に入って自宅に戻ってきた時、

一直線の虹が出たことに由来しています。

文字通り未来への希望となった未希さんの思いを忘れないことが大切ですね。

合掌   

  石川シュウジ


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