東日本大震災前の違和感

  • 投稿日:2023年 3月11日
  • テーマ:その他


東日本大震災から12年を迎え、本日は静かにご冥福を祈る一日といたします。

12年前の3月9日、つまり大震災の2日前に最大震度5弱の地震が東北地方を襲い、
津波注意報が発令されたことを覚えていますか?

ここは宮城県の山元町立中浜小学校、9日の揺れは震度3だった。
当時の井上剛校長は赴任して1年足らずであったが、
前任者から「ここは津波が来る」と聞かされていた。
]テレビを見ると「50センチ」の注意報が出された。
2階建ての学校は敷地がかさ上げされているので
「2階に避難すればいいだろう」と判断し、避難指示をした。

 到達津波も小さく3時間後に注意報解除。
しかし井上校長は違和感を覚え避難マニュアルを読むと、
内陸の中学校に逃げるとある。
教頭と教務主任を呼び、一緒に再度読み返した。

 確かに「津波のときは中学校に」とあるが、
「安全な避難場所まで20分」と注釈がついている。
これでは間に合わないかもしれないと考えた3人は、
津波の到達時間を判断基準とし、余裕があれば、
より安全な中学校に逃げることを決めた。

 校長は10日朝の全校集会で呼びかけた。
「今後大きな地震がくるかもしれない。ずきんを着けて避難しよう。」と
前日、高学年で着けない子がいたのが気になって話したもので、
他の教師たちには3人の話し合いの結果を伝えておいた。そして11日・・・

揺れの3分後に大津波警報が流れ、到達予想時刻は10分後。
井上校長は上階への避難を決断。学校は2階の天井付近まで浸水したが、
児童ら90人が屋上で一夜を過ごし、次の朝、全員無事に救助されることになる。

 「打ち合わせが教員の意識の共有に役立った。小さなことを見逃さず、
『もしかしたら』と思うことが大切だ」と井上校長。

少しの違和感を、そのままにしないことが大切ですね。 

 石川シュウジ


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