イギリス海岸へ行く
- 投稿日:2023年 3月18日
- テーマ:その他
静岡に住む妹の一家が学校の春休みを利用して我が家にやってきた。
東北自動車を北上してきたが宮城県北で雪が振り到着時間が大幅に遅れ、
お昼到着予定が既に午後2時を回っていた。
挨拶もそこそこに我が家のワゴン車に乗り換えお隣の花巻に向けて出発。
目的地は宮沢賢治記念館になります。
土曜日ということもあり賢治を愛する方が県外からも来館しており、賑わっておりました。
館内には賢治の愛用品、原稿など賢治ゆかりのものが展示されており、
賢治マニアの方が一つひとつじっくりと見学する姿が目につきます。
小学4年生と2年生の甥っ子たちは、ビデオやスライドには興味を示しますが、
1時間を過ぎると飽きてきた様子。
そこで記念館を出て、賢治ゆかりの地のひとつである「イギリス海岸」へ連れて行くことにします。
北上川の右岸で白い泥岩層が川に沿って露出しているこのエリアを、
宮沢賢治はドーバー海峡の白亜の壁を連想して
「イギリスあたりの白亜の海岸を歩いているような気がする」といって
「イギリス海岸」と名付けました。
残念ながら現在は川の水量が増え、渇水時にしかその景色を見る事ができなく、
川底が見えるとTVのニュースとなる程です。
今日は気温が低く外は寒いのですが、甥っ子たちは元気にはしゃいで堤防を走り回ります。
きっと新学期になれば、友だちに「イギリス海岸に行ってきた!」と自慢するのかもしれません。
ドーバー海峡の白亜の壁を連想するなんて、さすが賢治さんですね。
石川シュウジ