農民兵士の声がきこえる
- 投稿日:2017年 2月 9日
- テーマ:その他
北上西ロータリークラブの例会で、北上平和記念展示館の元館長・高橋源英さんの講演を聞いてきました。
北上平和記念展示館には戦時中、藤根地区で長く教師を務めた故高橋峯次郎さんに戦地の教え子から寄せられた軍事郵便や銃、衣服、教科書など戦時資料約400点が展示されています。
中でも高橋峯次郎さんは戦時中(日中、太平洋戦争)、戦地の教え子たちを励ますため故郷通信「眞友」を送り続け、 その返信として高橋さんに届いた軍事郵便は7,000通にも上っています。
この軍事郵便(手紙やはがき)には田畑の作柄を心配する気持ち、戦況や友の戦死報告、特攻隊員として出撃を待つ気持ちなど内容はさまざま書かれております。
なぜ岩手の一農村、一教師のもとに農民兵士からこれだけたくさんの軍事郵便が届いたのか。
若き農民兵士が厳しい戦地で過ごした青春時代、彼らの生の声を源英先生が私たちに語りかけます。
源英先生(元小学校校長)は私のご近所(長沼)に住んでおり、本日も元気に講演をされましたが齢80歳。
戦後72年を経て戦中、戦後のお話をする方が徐々に減っており、いつまでもお元気で語り部として活躍して欲しいと願いながらの聴講でした。
改めて平和の尊さと、国の礎となった農民兵士の思いに触れる機会となりました。