リフォーム工事で一番大切なこと(その2)


リフォーム工事でも新築工事でも
お客様の最初の希望順位が高いのは「暖かい家」です。
多分トップ5に入る位の高位置にいると思います。
しかしながら、設計を始めていくと
いつの間にかキッチンの機能とか
外観のデザインに気を取られていきます。
最終的には、予算がないからと見えない壁の中の
断熱には興味が薄れてくるのです。

もちろん設備機器の機能やデザインは重要なポイントです。
それは気になるのは目に見えるからです。
しかしながら家の基本性能である
断熱性能や耐震性は目に見えないものです。

目に見えるものは後から交換することもできますが
目に見えない壁の中や床下、天井はなかなか交換することができません。

家の基本的な性能つまり断熱性が良いと、
家中の仕切り(建具)を開放しても寒くありません。

我が家は年中建具は明けっぱなしになっていますので
小さな家でも狭さを感じたことがありません。
小さな家を大きく使うことができるのです。

しかしながら大きな家を6畳間や8畳間に仕切り
狭く使っている家が多いと思っています。
リビングは暖房機で暖かいが、廊下が寒いという家を沢山見ています。

私の理想の家は、木造で家全体をすっぽり断熱材で包み
基本性能を高くします。
部屋の間仕切りはなく廊下もありません。
家の中はスケルトン状態です。
必要な場合のみ後から間仕切りを設置したり
不要になったら間仕切りを撤去する。
ライフスタイルに合わせてフレキシブルに間取りを変更できる家です。

実際に我が家の2階は全ての壁を後から施工しておりますので
全て撤去して大空間にすることも可能になっています。

少し話が逸れましたが、
この世の中で大切なのは目に見えないものなのです。
住宅では、床・壁・天井の断熱材の施工方法になります。






リフォーム工事で一番大切なこと(その1)


あるお客様がご来店された。
実家で暮らす一人親を介護しているが
この冬寒くて辛かったと話す。
私のブログを見て、相談に来たと言う。
お客様:「石川さんの奥さんの実家の話だが、
本当のことを書いて大丈夫なの?」と訊いてくる。
実はそのブログには、今年の正月に仙台市にある
妻の実家が寒くて耐えられなかったことが書いてある。
朝起きたら室温が5度で、殺人的な寒さだった。

お客様:「俺も今年の冬、実家の親の介護をするために
単身で寝泊まりしたが、一番辛かったのは寒さだ!」
このお客様は、自身の自宅を別に持っておりそこは快適な
生活なので、そのギャップに驚いていた。
自分が育った実家は勝手知ったる住まいで愛着があるが
とにかく寒くて参ったと話す。

私の両親もそこに家を建てて30年になろうとしている。
その生活環境が当たり前だと思って暮らしている。
しかしながら自分で動ける時はそれでも良いが
介護となると話は変わってくる。

年を重ねると動きが遅くなり
まして介護状態になるとトイレや
脱衣所で脱いだり着たりすることに時間がかかる。
調子の悪い時ほど、トイレに長く居ることが多くなる。

これは本人だけではなく、介護する人にとっても
大変な作業になってくる。
これが真冬で室温が5℃を下回る環境では
両者にとっても辛い作業となる。

私は断熱改修工事を進めると
「暖かい家が一番だ!」とうなづいてくださった。




息をするように祈る


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3月11日、祈りの一日ですね。

日本語「いのり」の語源は、「生(い)+宣(の)り」
つまり「いのちの宣言」になります。
いのちを根源から宣り出すこと、
いのちを生き生きと生きること、
それが「いのり」本来の意味になります。

「生きること」の基本である「息をすること」を自覚することが、「いのり」になります。
現代の私たちはついつい日々の生活に追われて
息をしていることを忘れていることがあります。
私も気が付いたら息を詰めて働いている、
そんなことがままあります。

震災から10年の年月が経ちました。
震災当時何気ない日々がいかに特別な一日であったかを
思い知らされました。

改めて息をするように祈る、祈るように息をする。
大切な命を何に使うかを宣言するのが「いのり」です。



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