二所ノ関と錦木
- 投稿日:2022年 1月30日
- テーマ:理念
大相撲初場所は関脇 御嶽海が3回目の優勝を果たし、
大関昇進を決めました。おめでとうございます。
更に上を目指して頑張って欲しいものです。
さて郷土力士の成績ですが、盛岡市出身で東十両2枚目の
「錦木」は9勝6敗と勝ち越し、3月場所は幕内へ上がること間違いありません。
番付けの発表が楽しみですね。
ところで「錦木」というしこ名は北上と深いご縁があるのです。
大相撲に二所ノ関部屋がありますが、これも北上市と深いご縁があります。
このことについてお知らせいたします。
二所ノ関部屋の初代に当たるのが、北上市黒岩(奥州和賀郡)出身の
小田島音蔵・初代錦木塚右衛門(1760~1823)です。
盛岡藩お抱えで、文化元年(1804)に江戸相撲の最高位の大関に
就きます。(現在の横綱が最高位になったのは1890年以降になります)
引退後、初代二所ノ関軍右衛門を名乗り多くの弟子を育成しました。
彼の出身地奥州和賀郡は仙台藩と南部藩の藩境にあり、鬼柳関所と
相去御番所があるために二所ノ関と名付けたという俗説があります。
丁度弊社のある場所鬼柳町(南部藩)から、数百メートル南下すると
相去町(仙台藩)との藩境塚があります。この塚を身近に感じて
いるおで、私はこの俗説になぜかしらロマンを感じております。
「コンパスウォーク北上鬼柳」を「コンパスウォーク二所ノ関」に変更したら・・・
番付もあったら楽しいかも・・・など
「錦木」の化粧まわしには、朱地の毛織物に盛岡藩のお抱えを示す
違い菱の印紋があしらわれており、お洒落です。
地元の歴史を学びながら、妄想を楽しむ日曜日です。
石川シュウジ