国見山平和観音像
- 投稿日:2022年 10月30日
- テーマ:その他
本日、好天に誘われて国見山まで登り平和観音を参拝。
弊社がある鬼柳町古川から国見山を望むと、
山の頂上に小さく平和観音像が見えます。
毎日観音様に守られていることに感謝しながらも、
25年以上も参拝したことがなく、思い立った訳です。
この観音像建立の発願者は、宮そめさんです。
北上士談会が発行した「北上の先人」によると、
そめさんは展勝地を造った沢藤幸治さんの妹になります。
そめさんは「大仏建立」を悲願として有志に基金を募り、
昭和37年12月末、高さ3.3m、重さ5トンの観音像は
地元稲瀬町民60人ほどが5日間かけて山頂に引き上げたのです!
私が一人で登っても急峻で直ぐに息が切れるほどの勾配の国見山を、
一体どうやって運び上げたのか、残っている数枚の写真からでは想像できません。
稲瀬の人々の地元愛といったそんな生易しい覚悟ではできないことです。
平泉文化が栄える200年も前に栄えた国見山廃寺文化。
その子孫たちのDNAが目覚めた神がかった気迫の成せる業とも言えそうです。
現在はこの平和観音像を横目に通るハイキングコースが整備されています。
本日もトレイルランをする若者と多くすれ違います。
これも先人たちの努力あっての平和であることを感謝する日なりました。
石川シュウジ