こころはいつも犬鷲党
- 投稿日:2022年 11月 3日
- テーマ:その他
(これは過去にFacebookに書いたものです。在りし日の星野仙一さんを偲んで)
今年のプロ野球ほど東北人の気概を感じるシーズンはありませんでした。
楽天イーグルスの戦い方を見て「天を衝く」思いが込み上げてきました。
優勝が決まった瞬間の星野仙一監督の感激の顔をKスタで拝見しながら、
天下人豊臣秀吉に喧嘩を売った男・南部藩九戸政実を思い出していました。
大巨人に喧嘩を売る男・星野仙一でしょうか。
作家高橋克彦さんはこれまで作品の中で「伊冶公呰麻呂」「阿弖流為」
「安倍貞任」「奥州藤原氏」「九戸政実」と、中央政権から制圧されてきた
蝦夷(エミシ)の魂を綿々と紡いできました。
これまでの歴史を振り返るとなぜかしら、あるいは必然なのか、
必ず蝦夷は最後には制圧されていきます。
和議という形で終戦しても約束を守られたことはありませんでした。
このような非常に過酷な歴史の中、高橋克彦さんは「恨みの視点」ではなく、
凛として筋を通そうとする蝦夷魂を丁寧に描いています。
この魂はその後大河ドラマ「八重の桜」の舞台となった
会津藩のたどった歴史にも通じるものがあります。
東北はこれまで地理的に不利な条件のために、常に軽んじられてきました。
特に東日本大震災では故郷も家族もボロボロになり、
原発では国の対応に打ちのめされます。
「されど、魂まで軽んじられることは絶対に許されない。」
そんな九戸政実の言葉が星野監督の口を借り私には聞こえてきました。
これからも楽天イーグルスを旗印に、東北人が一体となって復興に寄与し
新しい楽土を創造して参りましょう!ありがとう楽天イーグルス!
「心はいつも九戸党」と高橋克彦さんは
色紙に書いていたようですが、
これからは「こころはいつも犬鷲党」で行きます!
(私だけ笑)
石川シュウジ