「しあわせの家」を実現する住宅産業のあり方



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(麗澤大学経済学部教授 清水千弘さんより)

住宅市場には多くの産業や専門家が関わっています。
生産をする人、設計をする人、それを売る人、ローンを貸す人、
中古流通をさせる人、住宅情報を流通させる人、リノベーションをする人、
価格を決定する人、滞りなく決済をする人など実に多くの方々が関わります。
日本の中でも巨大産業の一つといっても良いのです。

現在の住宅産業は、人口が増加し、経済が成長をし、
住宅が不足している時代に作られたビジネスモデルの延長線上にあります。
また、最近では中古住宅の流通システムを考えるにあたり、
外国のビジネスモデルに注目する動きが出てきています。
しかし、人口が増加しているために需要が供給よりも強い国と、
空き家対策が叫ばれる日本を比較してもあまり意味がありません。

住宅産業に関わる人たちは「しあわせの家」を提供し続ける主体でない限り、
市場から淘汰されてしまうと考えた方が良いのです。
資産価格がそれほど大切ではないという立場に立てば、
住宅の資産価値を決める専門家は不要ということになります。
中古流通をさせる人は、家が不足している時代には「売り手」主体に
ビジネスを考えていれば良かったかもしれませんが、
空き家が多くなるなかでは、売り手が弱い立場となり、
買い手主体でのビジネスモデルへと転換していかなければなりません。

地域の中にある家を守り続けるような地域に密着した地場産業への発展か、
進化するIT技術に基づいた住宅流通のさせ方を
全く変化させてしまうような産業へと変革していくかもしれません。
住宅市場を変革・再生させるような、「新産業」の登場が必要になってくるものと考えます。

現在の住宅市場では、まだまだ多くの人たちが、住宅を買うことで
不幸になってしまっていると考えます。
「しあわせの家」を実現するような住宅産業のあり方を
従来の既得権益や規制を超えて、真剣に議論をし、
実践していく時代に突入しているようです。

                                 
*私たち住宅に関わる者にとって、すべきことが沢山ありそうですね。

   石川シュウジ


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