彼岸に家紋を思う
- 投稿日:2017年 3月19日
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暑さ寒さも彼岸までといいますが、まだまだは差寒い北上市和賀地方です。
御覧の通り日陰には雪がまだ残っています。
さて毎日仏壇に手を合わせることとは別に、彼岸などの節目にはお墓参りをします。
丁度長男が帰っていましたので、連れたって菩提寺の光林寺さんへ。
石川家の家紋は丸に笹竜胆。
わが国の代表的な家紋を「日本家紋大全」や「家紋全集」で調べると、
「源平藤橘」が日本四大姓とされています。
源は源氏、平は平氏、そして藤原氏、橘氏です。
その源氏系の家紋が「笹竜胆」です
竜胆(リンドウ)は竜胆科に所属する薬用植物として知られています。
むかし藤原時代にはもっぱら鑑賞用として珍重され、これを公家たちは徽章や紋章にしたのが家紋の起源だと云われています。
もともとは薬用植物ですが、その味の苦さといったら
『それこそ龍の胆汁を舐めたようだ』
というところからリンドウ、漢字では龍胆となったそうです。
薬草としての効能もあり、古い時代から人々に広く用いられていました。
また笹もどんな自然環境にも適応し、力強く生育していく植物なので、
強靭な生き方を尊ぶ武人の家柄にふさわしいと思われたのでしょう。
ところが我が家のお墓には「丸に上の字」が刻まれています。
いつも不思議に思い調べてみると、意味は「向上発展」という。
多くは自家の苗字に掛けて用いる家紋であり中でも有名なのが村上義清氏。
村上氏は清和源氏頼清流で家紋が「丸に上の字」
木曽氏は清和源氏義仲流で家紋が「笹竜胆」
ネットで調べても良く分からない。
きっと奥六郡を治めた安倍氏と源氏の関係にまで遡らないといけないのかもしれない。
これを機にご先祖様の事を良く知らなければと思う。