日本人は、サービスにお金を払わない



本日あるお客様がご立腹した様子でご来店しました。
「網戸を調整するのに数分しか掛かっていいないのに、お金を請求するとはなにごとだ!」
最初に対応した経理担当は、強張った顔をして直立したまま。
その後私もお話を聞き、こちらの説明不足がありましたのでお詫びしまう。
お代はいただかないことでお引き取りいただきました。

実は若い人に比べて年配の人がサービスとは無料だと考えている方が多いです。
日本の各業界になかで平均年収が低いのはサービス業です。
私たちの仕事は建築業ではありますが「サービス業」だと思い仕事をしています。
それは建築を通じて、幸せな家族の絆を深めることを目的としているからです。
本来「サービスは有料、ホスピタルティは無料」なのです。
私たちは技能というサービスの対価としてお金をいただいております。

「日本人は、モノに対してはお金を払うが、サービスに対してはあまり払わない」と言われます。
それはサービスは有料という感覚がないからです。
ボランティアも本来かかる費用は有料なのですが、無償がまかり通っています。

例えば、海外ではレストランのウェイターやウェイトレスにチップを支払うこともありますが、
日本では支払いませんね。また食事に対する対価も、原材料を基準にしていませんか? 
A5ランクの牛肉だから、有機野菜だったら高くてもいいけど、そうじゃなければ安くするべきだと。
そこには料理人やサービスする人たちの腕や雰囲気は考慮されていません。
ところがこれにも罠がある。
友人が北上市で自社で生産しているA5ランクの牛肉や野菜を提供するレストランを始めた。
開店から少しすると「量が少しで高いよね!」という者も出てきている。
(東京で食べたらその数倍もする質のものを格安で提供しているにもかかわらず)
これは北上が田舎で貧しいからでしょうか?

日本人は、形が見えないサービスに対して、「価値」を感じにくいため、高いお金を払わない。
更に最近では「本物」に対しても、(多分本物を知らないからであろうが)高いお金を払わない人が増えている。

私が営業していてよく言われる言葉に次の言葉がある。

「私は年金生活だから、安くして欲しい!」

これでは若者が田舎に残って仕事をしたいと思うだろうか?はなはだ疑問だ。

「ちゃんとお金を支払ってくれる「お客様」は、会社にとっての最大の資産」

それに気づいた良い一日でした。

更に私自身、初期老害の傾向が出てきていると自覚しなけらばならない。

こんなことを書くと明日からお客様が来ないかもしれないなあ・・・






 ア


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