芝山巌「教育の聖地」六士先生のお墓
- 投稿日:2023年 4月18日
- テーマ:その他
今から7年前の2016年4月17日に、台湾の教育に命を捧げた六士先生の眠る芝山巌を訪問したことがあります。戦前は台湾の"教育の聖地"と言われており、その思い出を書き記します。
芝山巌は故宮博物館から3km程のところにあり、ほとんど訪れる人もない静かな場所。一日に数万人の観光客でごった返す故宮博物館のそばにありますが、忘れ去られた歴史の場所でもあります。
私は、故宮博物館を駆け足で見学して、一人でタクシーを拾い向かいます。ところが観光ガイドブックにも乗っていない場所なのでタクシーの運転手に、「ここで本当に良いのか?」と何度も聞かれるが、私も初めてなのでただ頷くしかない。まずはタクシー代を払い降りてみる。
芝山公園とあるので、多分ここだと自分に言い聞かせて急な階段を登って行く。
息が切れると同時に、滝のように汗が吹きでてくる。
4月と言えども台湾は湿度が高く身体に空気がまとわりつく。
伊藤博文が揮毫したといわれる「学務官僚遭難之碑」を見つけ、手を合わせる。間違いない。
雨農閲覧室と書かれた簡単な建物があるが、
残念ながら午後4時半で終了とあり管理人が鍵をかけている。
あと10分早ければ見学出来たかも知れません。
窓越しに中を覗くと芝山巌事件の資料が展示されていますが、
中国語で書かれており私には理解できませんでした。
この建物内の資料以外に、当時の事件について記述した看板などは一切見当たりません。
夕方ということもあり、ご近所の方が数人散策や本を読んでいますが、
やぶ蚊が多く私の汗に寄って来るようで、数カ所刺されて無性に痒くなります!
我慢できずに早々に退散する事とします。つづく
明日は、事件の内容についてお伝えします。
石川シュウジ