自分にできることを人一倍頑張る
- 投稿日:2023年 6月19日
- テーマ:その他
五輪2大会連続女子マラソンで、メダル獲得という快挙を成し遂げた有森裕子さん。
「走ることが好きで好きでしようがない。」といったイメージを持っているのは私だけだろうか?
実は、有森さん「私、走ることは好きでもなんでもないですから。」と話します。
有森さんは、小さい頃から自分に自信がなくて、自分にできることを探していた。
そんな彼女のやる気に火をつけた言葉がある。それは小学校の先生の
「有森さんは走ることだけは人より頑張れるね。一生懸命頑張れば、何かできるようになるから」
という一言。
有森さんのモチベーションの原点は、「好きなことをやる」のではなく
「自分にできることを人一倍頑張る」という発想だったのだ。
有森家の教育方針を聞いてみると「好きなことは誰でもできる。
今しかできないこと、やるべきことをやりなさい」というのが、
]お母様の口癖だったと話す。
現在、有森さんはアスリートやマネジメントやスポーツを通した教育支援など、
国内外で幅広く活躍している。では有森さんのように心から打ち込める
ライフワークに出合うにはどうしたらよいのだろうか?
「私にとって走ることは好きなことというより、唯一、自分が結果を出せて
評価がもらえて、稼げることだった。
つまりライスのためのワーク、ライスワークです。
食べるためにいまできることを頑張るのも大切です。」
と有森さんは助言する。
選択肢が広がり、個性が尊重される世の中になったが、
「やりたいことを探す」「好きなことを仕事にする」ことばかりが
もてはやされる風潮に、有森さんは疑問を呈す。
有森さんの原動力は「できることを、一所懸命」することにある。
はじまりは小さな目標でもいい。「自分が力を発揮できること」を
一つひとつ積み重ねていけば、それはいつしか人生を輝かせる
鍵に変わるのかもしれないのです。
石川シュウジ