竹に雀
- 投稿日:2023年 7月 2日
- テーマ:その他
私用があり仙台に向かうが、時間が少しあったので青葉城へと足を伸ばしてみる。
青葉城に登るのは仙台で大学浪人した時以来で、43年前の記憶はなく、
観るもの全てが新鮮に映ったものです。
公園では日曜日ということで、「仙台すずめ踊り」の団体が炎天下の中で、
汗をかきながら日頃の鍛錬を観光客に披露しています。
この踊り、跳ね踊る姿が、雀の姿に似ていることや、伊達家の家紋が「竹に雀」であったことから
「すずめ踊り」と呼ばれるようになり、長く親しまれているようです。
この踊りも約20年ぶりに拝見しました。
ところで、伊達家と上杉家の家紋はどちらも竹に雀二羽のデザインでよく似ています。
二羽の雀が向かい合っている構図は、上杉家の家紋も元々は回りが五節の竹で囲まれていましたが、
シンプル化されてしたの画像のように黒い線で囲まれました。
これは伊達政宗の大叔父に当たる伊達実元が越後守護大名の上杉定実に養子に入ることになり、
婿入りの引き出物としてこの紋を与えたと言われています。
しかし実元が養子に入る話は立ち消えになりましたが、家紋だけはそのまま使われていて、
似たものになったとのことです。面白いですね。
戦国武将にしては、竹と雀とでは迫力に欠けると思い調べてみると、
この家紋の意味は、生命力の強い、竹と雀の組み合せで子孫繁栄の縁起が良いものとして使われているようです。
家紋のいわれには、みな深い意味があるのです。自分の家紋のルーツを調べると面白いと思います。
石川シュウジ