「恩返し」
- 投稿日:2023年 7月 8日
- テーマ:その他
昨日から、第105回全国高等学校野球選手権岩手大会が始まりましたね。
しばらくは高校生の熱戦を楽しむことができます。
勝っても負けての全選手が、悔いなく全力を発揮できることを祈念するばかりです。
さてスポーツ選手が、マスコミのインタビューを受けると、
ご両親や関係者への感謝を述べる姿を多く見かけます。
「これまでお世話になった人へ、恩返しのために頑張ります!」
特に両親への感謝のコメントが多いと感じています。
とても良いことではありますが、どうも私は天邪鬼らしく素直に喜べません。
違和感を持つのです。
私は学校に出向き志授業をしております。
この授業の中で、または弊社採用面接の中で同じ質問をします。
「尊敬する人は誰ですか?」
異口同音に、99%は親と答えます。
もちろん親として子どもから尊敬されるのは嬉しいのですが、本当にそれで良いのでしょうか?
先のWBC決勝戦で、大谷翔平選手が、「今日だけは大リーガーに憧れを捨てましょう!」と喝をいれました。
憧れや目標の人を持つことは大切です。世界トップの人を目標にするのではあればまだしも、
自分の親を尊敬する人と答えるのはレベルが低いと思うのです。
「末は博士か大臣か」この言葉も既に死語となっていますが、
目標を高く設定することは人生において大切なことなのです。
更にこの「恩返し」には、お世話になった人へ直接お返しする
「一対一」のやり取りというイメージを私は持ちます。
どうも「ギブアンドテイク」の考え方が、そのベースになっていると思うからです。
この2点が、私が違和感を持つ理由です。
この「恩返し」に似た言葉に「恩送り」があります。
明日は、「恩送り」について書いてみます。
石川シュウジ