日本精神(リップンチェンシン)
- 投稿日:2023年 7月20日
- テーマ:その他
(博多の歴女 白駒妃登美さんのFacebookより)
「リップンチェンシン」という台湾語をご存知ですか? 漢字で「日本精神」と書きます。
「あなたにはリップンチェンシンがあるね」というふうに使いますが、
実はこの言葉、台湾では最高の褒め言葉です。
勤勉で、誠実で、親切で、責任感があって、自分の仕事に誇りを持っている。
さらに、自分のことだけでなく、みんなのことが考えられる、
今のことだけじゃなく、次の世代のことまで考えられる。
そんな人を「日本精神のある人」と、台湾の方々は表現してくださるのです。
明治28年から昭和20年までのおよそ50年間、台湾は日本の統治下にありました。
それ以前の台湾は、衛生環境が悪く病気が蔓延し、農業生産性も低かったので、世界一貧しい土地の一つでした。
しかも台湾の人々は、それまで公教育を受けたことがなかったのです。
そこに日本人が入っていって、まず学校をつくり、台湾の民に教育を施しました。
警察制度を整え、治安を安定させました。さらに西洋諸国が植民地の人々を搾取したのとは逆、
日本は台湾にお金を投資し、インフラを整備したのです。
それにより、台湾の衛生環境は格段に改善され、農業生産性は飛躍的に向上しました。
日本のおよそ50年に及ぶ統治があったから、台湾は豊かになった...
そんなふうに日本に好意を寄せてくれる人が、台湾にはびっくりするほど多いんです。
そんな台湾の人々の「日本の恩に報いたい」という思いが、
東日本大震災や熊本地震の支援に繋がったのです。
(白駒妃登美)
台湾と日本の関係について学んでこなかった戦後の生まれの私たち。
実は隣国同士でこんな素敵な絆を紡いできたのです。
台湾で最高の褒め言葉「日本精神(リップンチェンシン)ですが、
本家本元の私たち日本人から抜け落ちているように見受けられます。
台湾に学び、是非とも取り戻しましょう、「日本精神」を!
石川シュウジ