心疾患における冬の死亡率の増加
心疾患における死亡率は冬になると増加いたします。これを自宅と病院で比較すると12月から2月の厳冬期での差が大きくなっています。これは自宅と病院の室温の差に比例しています。
病院の方が全館暖房で暖かいのは皆さまご承知のことでしょう。
暖房機の性能の差もありますが、断熱性能の差が大きく影響しているのです。
無断熱の家は道路より危険!?
★厚生労働省 人口動態調査より
ヒートショックによる「入浴死」などの家庭内の不慮の事故による死亡者数は、全国で年間約17,000人。
交通事故死者数の約3.6倍にのぼります。亡くならないまでも、脳血管疾患等による後遺症で介護が必要となるケースがあります。
自動車の安全装置が進歩するなかで、私たちの暮らし方は従来のままなのが原因です。
ヒートショック
「ヒートショック」とは、急激な温度変化による血圧の急変動などが身体に及ぼす影響をいいます。
主に、入浴時に、高齢者に起こることが多く、脳出血や心筋梗塞を引き起こす可能性もあります。
暖かい部屋から寒い脱衣所で着替え浴室に移動し、急激に熱いお湯の浴槽に入ります。
その後また寒い脱衣所で着替える。この急激な血圧の変化により動脈硬化などを引き起こすのです。