病は家から!?


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イギリスでは、住宅の健康被害について早くから着目し、
イギリス保健省で住宅の最低室温に関する基準があります。

21℃ 推奨温度
18℃ 許容温度
16℃ 呼吸器系疾患に影響あり
9~12℃ 血圧上昇、心臓血管疾病のリスク
5℃ 低体温症を起こすリスク

ヨーロッパ諸国では、「暖かい家は『人権』である」という思想のもと
基準を満たさない賃貸住宅(=寒い家・健康性の劣る家)の
大家さんに対しては、改修・閉鎖・解体命令などが下されます。


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反して日本ではどうでしょうか?
この図は、朝起きた時の寝室の温度になります。
岩手県と宮城県は10~12℃の地域になっておりますが、
どうも私には違和感があります。
妻の実家は仙台にありますが
お正月に泊まった時にFFストーブが示していた室温は
なんと5℃でした!
かつての私の自宅も同様でした。
つまり低体温症を起こすリスクに分類される訳です。
実際には10℃を切る家が日本では
当たり前だと感じています。

日本の場合、
目安とするべき断熱性能はありますが
罰則が定められているわけではありません。

病は気からと言いますが
日本では、病は家からといってもよいでしょう!




温室度計で室内環境を計測する


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室内の温度と湿度を計りながらデータを蓄積する
優れものがあります。
この温湿度計は36日間のデータを記憶し
スマホのアプリで以下のように見ることができます。
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このデータは1月17日のものですが
温度で2回の谷間がありますが
どちらも換気のために窓を開けたために
室温が下がっています。
同時に湿度の2度の谷間も換気と
一緒のタイミングで起きていることが分かります。
湿度計で湿度が高い時間帯は
朝洗濯したものを室内で干したためです。
目に見えないものが見えると、面白いですね!

さて我が家より心配なのは
年老いた両親が住む妻の実家です。
居室でありながら冬季には
室温5℃位にまで下がる家です。
この温湿度計を居間、トイレ、脱衣所に置いて
注意喚起したいと思います。

しかし死んでしまってからでは遅いので
最初に脱衣所に電気暖房機を設置することですね!

断熱改修工事は、人生を変えるリノベーション!






室内(床・壁・天井)の表面温度を計る


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先日、体感温度とは(壁・床・天井の平均温度+室温)÷2で
表せることをお伝えしました。
そこで我が家を実験台にして計測してみました。
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非接触型の表面温度計を使い、家中の
床・壁・天井の表面を計ってみたのが
上の写真(間取り図と数値を記入)です。
LDKは、壁:21.4℃、天井:23.0℃、床22.1℃です。
LDKの室温は24℃、湿度は28%でした。
つまり体感温度は床・壁・天井の平均値22.2℃と
室温24℃を足して2で割ると23.1℃となります。
厳密には室内であっても風が動きますので
多少体感温度は変わりますが
概ねの数値として捉えてください。
間取り図の中で赤く枠取りした場所は
熱源のお湯を各部屋に送るポンプを
設置している階段下の物置になります。
この場所は我が家の中で一番暖かく
洗濯物がよく乾きます。

部屋ごとに体感温度が違うことは
生活してわかっていました。
今回初めて計測し
同じ建物の中で表面温度が違うことが
数字で見ることができました。
つまり今後の対策ができることになりますね。

断熱リフォームする前に一度計測してみると
我が家のどこを強化すればよいのか分かります。






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