中国の国鳥選び
- 投稿日:2017年 9月16日
- テーマ:その他
日本はキジ、韓国はカササギ、アメリカは白頭ワシといったように、
各国はその国を象徴する国鳥を決めています。
といっても、すべての国に国鳥がいるわけではありません。
たとえば中国です。中国では2004年、国鳥を決めるために
国家林業局と野生動物保護協会が大規模なインターネットアンケートを実施しました。
その結果1位になったのは、長寿のシンボルとされるタンチョウ鶴。
500万人中325万人が支持するという圧倒的な人気でした。
しかし、これでスンナリ国鳥決定とはならなかったのです。
よく調べてみると、タンチョウの学名が「グルス・ヤポネシア」。
「日本の鶴」という意味だったからです。
「こんな学名の鳥を中国の国鳥にしてはマズイだろう」ということで、
第2候補のトキが浮上しますが、こちらの学名は「ニッポニア・ニッポン」。
面子を大事にする国ですから、日本の国名が付いた鳥を選ぶことが出来ません。
国鳥選びは振り出しに戻ってしまいます。
そして、これらのボツ候補を除き、再びアンケート調査が行われました。
今度1位になったのはそこらへんにいる平凡な鳥だったため、またも反対意見が噴出。
結局、今も国鳥は決まっていません。
ちなみにその一位はスズメだったようです。