生きるリスクを考えると「小さな家」



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岩手の家を暖かく変える「ぺっこ暖」の絆すてーしょん・石川です。
コト設計士(商標登録)の私と「しあわせの家」の続きについて考えましょう!

最近高齢のお客様と打ち合わせをしていると、「私たちは年金暮らしだからお金がなくて、リフォームしたいのだけど先行き不安で・・・」とか「石川さん私たちの家や不動産買ってくれないかしら!」などと言われることが多くあります。

2011 年厚生労働省の発表では、日本人平均寿命は女性85.9歳、弾性79.4歳となりました。長生き出来ることはとても素晴らしいことですが、私ももうすぐ 52歳で徐々に人生の終わり方を考える年齢となり老後の資金の事を考えると不安になってきます。現在私にはリタイアした後の残りの人生をゆっくり楽しむま での預金はありません。更に国からの公的年金も予定通りいただけるかどうかも全く怪しいものです。これまでの人生は若くして家族を残す「死ぬリスク」を考 えれば良かったのですが、長生きするという「生きるリスク」を年々考えなければならなくなってきていることを実感しています。

例えば、退 職する65 歳から平均寿命の85 歳までの20年間の必要な生活費を考えます。生命保険文化センター調べでは、ゆとりある生活費の平均額は月38 万円ですので、仮に必要な年間の生活費を400 万円とします。(私たちの年代では公的年金をいただけたら儲けものと考えましょう!金利もゼロと考えます。)単純に年400 万円を20 年間使うには65 歳の時に8,000 万円が必要になります。25年生きれば1億円の資金が必要になります。はっきり言って私には逆立ちしても無理な金額です。この金額も元気に暮らすことを条 件としていますので、長生きするとそれに伴い病気をしたり介護が必要になるともっと沢山の資金が必要となってきます。私たち日本人にとっていつまで長生き するのか、これこそが一番のリスクとなったのです。金利ゼロの日本は世界では異常な国なのです。

私の仕事は住宅のリフォーム工事を請け負うものです。住宅も経年劣化していきますので維持管理するコストが発生してきます。大きな家にはそれ相当のコストがかかります。大きなお屋敷には固定資産税 がかかります。右肩上がりの時代には不動産を持つことは資産として価値のあるものでしたが、これからの日本では売れない不動産は大きなリスクとなっていく のです。ですから一番最初に書いた様に私に不動産を買ってはくれまいかというお客様がいるのです。更に大きな家を建てて失敗したと嘆くのです。息子たちは あてにならないし・・・とも言います。

少子高齢化社会では、住まいや不動産が今後資産ではなくリスクとなる時代であることを十分に考慮しな いといけません。岩手県の大きな家は尚更リスクが高いのです。大きな住まいをお持ちのお客様に減築を勧めるのもこれからかかるランニングコストが大きなリ スクになるからなのです。こんなことを書くと、リフォームの仕事がこなくなって廃業しなければなりませんね!特にも定年退職をされセカンドステージを見据 えてリフォームを考えている方には大切なお話だと思います。

私が学び自宅で実践している「住育の家」は小さくても暮らしやすい家ですので、これからの時代のヒントになると思われます。


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