建築由来の言葉「うだつが上がらない」
- 投稿日:2019年 1月25日
- テーマ:住まい
柱の上にある屋根を支える横木「梁(はり)」と、屋根の骨組みの一番高いところに使う木材「棟木(むなぎ)」の間に建てる柱を「うだつ」と言った。その後、町家が隣り合い連続して建てられている場合に隣家からの家事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られた小屋根付きの土壁が「うだつ」と呼ばれるようになる。やがてうだつの装飾的な意味に重きが置かれ、上方を中心に商家の屋根に競って立派なうだつが上げられた。うだつを上げるにはそれなりの出費が必要だったことから、うだつが上がらないというのは「生活や地位が向上しない」という意味になったというのが、語源のひとつ。