後藤新平に学ぶ
2020年4月12日(日)読売新聞
「地球を読む」に「後藤新平に学ぶ」と題して、
国際協力機構理事長・北岡信一氏が投稿している。
後藤新平は大風呂敷とのあだ名があったが、
実は彼の特色は地域状況の徹底した調査にあったことが書かれている。
お医者さんであったことから彼の発想には、
「生物学の原則」が常にあった。
特にも都市計画の第一人者である米コロンビア大学の
チャールズ・ビアード氏からは、「調査の政治家」と呼ばれている。
今の政治家に足りないのは、地域状況の徹底した調査にある。
国会でマスコミの情報をさも正しいこととして話す政治家があまりにも多い。
自分で調べた一次情報のみを信じ判断することは
いつの時代においても大切なことである。
残念なことは、後藤の正確な情報を誰も理解できなかったことにある。
後藤には「大風呂敷」という評価が終生ついてまわるが、
100年先が見えるので、世人の誤解、先輩の反対を受けると
自分でも言っており、
「遠眼鏡 一人で持てば 罪つくり」との歌も詠んでいるのも面白い。