母ちゃんを通わせたい施設5



母の介護に始まり、次々に私の周りにトラブルが発生していきます。
家族の為に働けば働くほど、溝が深まっていきます。
そこには仕事と言って様々な問題から逃げる私がいたのです。

 そんな中、京都の宇津崎光代さんという方の講演を聞く機会がありました。
住まいが家族関係に大きな影響を与えるという「住育」という考えでした。
その講演を聞きながら「私は何のために仕事をしているのか?」と
自分の人生を振り返り自問自答していきます。
結果「幸せになるために働いている。」ことに気が付きます。

宇津崎さんの「住まいで仲良し家族になれる!」
その言葉に私はいちるの望みをかけます。

崩壊寸前の家族関係を修復する最後のチャンスだと思ったのです。

 帰宅するなり妻に「母のために家を新築したい!」と告げますが、
これまでの不徳の致すところで相手にしてくれません。
でも最後のチャンスと考えている私に取っては必死です。
そこから2年程時間を要しますが、小さな家が完成し、
家族6人で引っ越しすることになりました。


小さな家ですが、高断熱高気密住宅で家中温度差がありません。
廊下を無くし動線を短くし、足が不自由な母にとっても使いやす間取りにしました。

 この「住育の家」建設にプロとしての技術を注ぎ込みましたが、
何よりも込めたのは「幸せの根源は家族」という思いでした。
「この家族とこの家さえあれば何もいらない。」そう覚悟を決めての再出発でした。

 
すると不思議にもこれまでのトラブルが、次々に解決されていったのです。つづく・・・

  

      石川シュウジ

*断熱や間取りについては、改めてじっくりお伝えいたします。


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