人間万事塞翁が馬(その1)
- 投稿日:2022年 5月 1日
- テーマ:その他
昨日の通信で母校・黒沢尻北高等学校陸上競技部の「Kの意志」について書きましたが、
私自身は現役時代、立派な成績も残せない凡人の選手でした。
しかし振り返ってみると人生は面白いということが見えてきます。
少し私のスポーツ遍歴について書いてみます。
中学3年生で身長180㎝の私は、高校に入り中学と同じバスケットボール部に入部します。
ところが入部すると毎日サーキットトレーニングとランニングで練習についていけません。
当時は基礎体力もなく家にかえると食べて眠るだけ。進学校の勉強にも全くついていけません。
入部から一月も経たないうちに退部を申し出ます。次に入ったのが陸上競技部。
田舎の中学校では一番足が早かったので、短距離走には多少自信がありましたが、
入ってみると全くもっての鈍足であることが判明。
「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔します。
当時顧問だった早坂七郎先生に、「やる種目がないからハンマー投げでもやってろ!」と言われます。
早坂先生は、ハンマー投げの指導者と聞いて少し希望を持ちましたが、
練習態度の悪い私は一度も教えてもらえないまま、翌年先生は転勤。
結局は自己流での練習となりました。
毎日ハンマーを投げ上半身が鍛えられてくると短距離走のスピードが上がってきます。
2年の夏には400m継走の選手として選ばれるまでに成長します。
しかしながらハンマー投げは、指導者はなく一回ターンでの投擲となります。
当時高校生でも3回ターンが主流でしたので、技術としては未熟な選手となります。
ところが手足が長いという体格の利点があり、
一回ターンでも県内では入賞できるレベルとなります。
陸上競技の楽しさは、努力の結果が数字に表れることです。
大会の度に自己新記録が出るので、すっかり陸上競技に魅せられていくのです・・・
つづく 石川シュウジ