のぞみはありませんが、ひかりはあります
- 投稿日:2022年 8月 3日
- テーマ:その他
心理学者の河合隼雄さんの逸話をご紹介いたします。
学会で出張していた河合さんに、患者さんから
自殺をほのめかすような切羽詰まった電話が入ります。
学会終了後、自分が駆け付けたからといって
何ができるのかと思いながらも、
足早に駅に向かいます。
夜遅い時間に新幹線の切符売り場に到着。
すると駅員さんに、「のぞみはもうありません」といわれて絶句した河合さん。その後に「ひかりはあります」といわれ、なんと素晴らしい言葉だと感激されたそうです。
思わず、「望みはないけど、光はある!」と大声で繰り返す河合さん。そうしたら駅員さんが「あっ、"こだま"が帰ってきた。」とつぶやいたとのこと。
駅員さんも終電近くになり「のぞみは終わり、ひかりならまだあります」と事実を述べただけなのでしょう。
実は私たちは、ちょっとした言葉に勇気を貰う時が
あります。
新型コロナウイルスの感染「第7波」が続く中、
収束が見えない状況が続き不安が募ります。
まずは自分が世の光となって、半径2m程の周囲を
明るく照らすことはできるはずです。
石川シュウジ