100分de名著「金子みすゞ詩集」
- 投稿日:2022年 10月22日
- テーマ:本

私はNHKのEテレ「100分de名著」という番組が好きです。
著名であってもなかなか手に取って読むことが無かった本が多くありますが、
それを25分番組で計4回、つまり100分で紹介してくれるという番組です。
名著と言われる本は歴史的に古い本や、今となっては難しい表現が多いですね。
私の能力では最初の数頁を見ただけで理解できずに、諦めてしまう癖がある。
ところがこの番組では本の中身だけではなく、著者の生い立ちやバックヤードを解説してくれるので面白い。
なぜそのような思考や表現になったのかが見えてくるからです。
ところが最近テレビを観ることがなくなり、この番組もしばらくご無沙汰している。
この週末は本屋に行き「100分de名著」のテキストを数冊買ってきた。
その一つのタイトルは「金子みすゞ詩集」。
金子みすゞさんと言えば、東日本大震災の時に、ACジャパンで流したCMでの
詩「こだまでしょうか」が思い出される。
実は、恥ずかしながら私にはこれくらいの知識しかない詩人であった。
「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと 「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと、「遊ばない」っていう・・・
金子さんの生前には詩集が出版されず、没後半世紀が経ち
初の詩集が出されたことを知り驚いた。名著というから
古くから読まれているものとばかり思っていた。
その人の、人生の物語を知ると全く違うものが見えてくるものですね。
石川シュウジ