「うれしいひなまつり」サトウハチロー
- 投稿日:2023年 3月 3日
- テーマ:その他
今日の3月3日はひな祭りですね。
童謡「うれしいひなまつり」を作詞したのはサトウハチローさんになります。
北上市にはサトウハチロー記念館があり、ハチローの次男である佐藤四郎さんが住んでおります。
「ハチローの半分のシローです!」が自己紹介の枕になっています。
さてこの誰もが知る「うれしいひなまつり」、この歌は佐藤家では、
口にするのもタブーだったとシローさんは話します。
実は「お内裏さまとおひなさま 2人並んで...」の部分は、
本来「お内裏さま」とは天皇と皇后のお二人を差し、
「おひなさま」とはお内裏様、三人官女、五人囃子など、すべての総称になります。
つまり歌詞の辻褄が合わないことに後からサトウハチローさん自らが気づき、とても恥じたようです。
佐藤家では「テレビで流れていると『切れ』と言われました。
あんなに流行してしまって、自分で抑えが効かなくなり、
『しまった』という思いがあったのではないでしょうか。
作詞家、詩人としてのプライドもあったでしょう」とシローさん。
続けて・・・
「私が生まれる前のことで、聞いた話ですが、おやじが姉たちを引き取った後の
最初のひな祭りのとき、実母から離れた姉たちのためにひな人形を買ったそうです。
そのひな人形を見て喜ぶ姉たちの顔を見て、作詞したと聞いています。」
本人にとっては不本意な歌だったようですが、
由来を聞けば、まな娘を思う親心から生まれた詞。
だからこそ、愛され続けているのかもしれませんね。
石川シュウジ