脳は否定形を理解できない
- 投稿日:2023年 10月 5日
- テーマ:その他

脳は否定形を瞬時に理解できないというのをご存知でしょうか?
例えば「赤いリンゴは絶対にイメージしないで下さい」と言われたとき、
あなたの頭には何が浮かびましたか?
「イメージしないで下さい」と言っても、「赤いりんご」が浮かんでしまったのではないでしょうか?
脳は否定文を理解する時は、一旦その否定したい情報を一度作らなければ
否定できないという特徴を持っています。
上記の場合だと「①赤いりんごをイメージする+②否定」になっています。
この最初の①が先に頭に浮かんでしまうのです。
以前は、コンビニや居酒屋のトイレ等で「トイレを汚さないで下さい」
という貼り紙を目にする機会があったかと思います。
しかしこれは前述した説明からすると「汚さないで下さい」という
「①汚す+②否定」の表現を用いると人の脳の特徴として「汚したくなる」のです。
そこで最近は、多くのトイレでは「トイレを綺麗にご使用頂き、ありがとうございます」と
いう文言に変わっている所がほとんどです。
これから文化祭のシーズンになります。子どもに「緊張しないようにね」と伝える場合と
「普段通り。リラックスしてね」と伝える場合ではその結果が違ってくるのです。
意識して言葉を選びたいものですね。
石川シュウジ