夢と希望と現実と
- 投稿日:2023年 10月 2日
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夢や希望を持つことが大事だからといって、それにとらわれて、
みずからの立場なり現実の社会というものを忘れてしまってはいけない。
それでは夢があくまでも夢のままに終わる。けれども、われわれは現実に照らして一段高い目標を定め、
これにしたがって日々の仕事を着実にすすめてゆくならば、その夢がしだいに現実化してくるのだと思う。また、そういうところに人生の喜びというか、いわゆる生きがいというものを感じることができるのではないだろうか。 松下幸之助 『明日をささえる』(1968)
あるとき"あなたの趣味は何ですか"と聞かれ、松下幸之助は"私には趣味はないですな。
まあ、しいていえば、夢が趣味ということになりますかな"と答えたそうです。
さぞかし聞き手も驚いたことでしょうが、幸之助はさらにこう補足しました。
"夢ほど、すばらしいものはない。空想はいくらでも描けるし、きりはない。
広い未開の地に行って、そこの開拓王になることだってできるし、
大発明をして社会に非常な貢献をすることもできるし、あるいは巨万の富をもつことも夢では成り立つ。
私みたいに芸のない者は、夢でも描かんことにはしょうがないかもしれないが、
そういう意味で空想もまた楽しいものだと思っている。これを私の夢の哲学とでも名づけようか"
さて私たちは、夢が趣味といえるほどに、
希望に満ちた毎日を生きているのでしょうか?
秋の夜長、せめて本の世界にどっぷり浸り
空想しながら物語に入り込むのも楽しいものですね!
(脳は現実と想像の区別ができないからです)
石川シュウジ