インサイドアウト

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、派閥からキックバックを受けていた議員が、皆われ関知せずの態度をとっていることに国民はあきれ果てています
それではなぜ国民は政治家を信用しなくなったのでしょうか?政治を目指す人は、世の為、人の為に立ち上がったと、天下国家を論じます。ところがこれだけ国会で議論しても、良い方向に進まないのはなぜでしょうか?
私たちは多くの場合、何か問題が起きたとき、アウトサイド、外側からのアプローチで解決しようとします。たとえば、上司から理不尽な指示を受けることがあったとしても、その原因を上司に求め、上司だけの問題にしてしまいがちです。しかし、その考え方では、一方的に上司を責めるばかりで、自分は何もしないことになります。
あなたにできることはありませんか? あなた自らが働きかけることはありませんか?
ビジネス(社会)において裁量権や相応のポジションが欲しければ、自分がそういうビジネス・パーソンになればいいのです。このように、"相手を変えようとする"(=アウトサイド・イン)のではなく、"あなたから変わろうとする"のがインサイド・アウトの考え方です。
政治家は、天下国家を変えようとしますが、自分が影響を与えることができるのは自分の周りであり、その影響の輪を広げることが重要なのです。
そう言えば、未曾有の3.11震災が発生した時、放射能が怖いとかで地元に帰ってこない先生がいました。
その人の口ぐせは
「私は、天下国家のことしか頭にない。」
その後、妻から三行半を突き付けられたという事実が、その人の影響力を雄弁に語っていると思います。
石川シュウジ