出稼ぎ           

  • 投稿日:2024年 1月18日
  • テーマ:その他


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コンパスウォークのあるご利用者様に、これまでどんな仕事をしてきたかを聞いてみた。

「基本は農家だが、冬になると出稼ぎしたもんだ!」との答え。詳しく聞いてみると、このご利用者様は、千葉県の酒蔵で20年程酒造りをしてきたという。

 岩手県の出稼労働者数は、昭和30年代後半からの高度経済成長に伴い、関東地方を中心とする需要地から建設業・製造業等の出稼求人が殺到したこと、また、当時の米の生産調整等厳しい農業事情により農家からの出稼ぎが相次いだことにより、昭和47年には45,460人にものぼった。しかし、翌48年には、オイルショックを契機とする総需要抑制策等経済環境が急変したことにより、出稼労働者数は大幅に減少した。これを転機に減少傾向は今日まで続き、令和3年度の調査では534人とピーク時の1.2%となっている。

 減少傾向にある中で、酒造業における出稼ぎ互助会への加入者は一定数おり、南部杜氏による他県の酒蔵の仕込みなど、伝統的な繋がりにより出稼ぎが続いている業種もみられる。

 このご利用者様は、南部杜氏ではないが、地元の杜氏に誘われて仕込みのお手伝いに行ったという。「とにがく稼がせて貰った。11月から3月頃まで250万位稼いだものだ。」「農業の閑散期にありがでがった。」「北上出身のあの杜氏さん元気だべが?」「北上から10人位一緒に稼いだものだ!大変お世話になったなあ~!」

 出稼ぎというと貧しい農村のイメージが強かった私。

南部杜氏と一緒に稼いだ集団は、かなりの高給で酒蔵から優遇されていたことを知ることができた。

 岩手県には南部杜氏という特殊技能を持った人材を育成し、国内のみならず外貨を稼ぐ可能性があるのです。

  石川シュウジ


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