節分の思い出
- 投稿日:2024年 2月 3日
- テーマ:その他
今日は節分。北上の諏訪神社で追儺豆まき行事が行われますね。地元の各商店会からの景品福豆500個を協賛いただいての開催ですので、本音は仕事をサボって参加したいものです。
この景品福豆はいつから続いている伝統なのでしょうか? 私は小学生3年生の頃だと記憶していますが、父に連れられて諏訪神社の豆まきに来たことがあります。田舎者の私は、集まる人の多さビックリしたものです。豆まきといっても雪国北上では、落花生をまくのですが、その落花生に交じって景品の福豆も一緒にまかれます。
私も景品付きの福豆を何個か拾い嬉しくてドキドキします。父にこの福豆と景品の交換の仕方を教わります。福豆に書かれた商店に行くと景品と交換してくれるとのことでした。
「俺、こんなのいらない!」と父に福豆を渡してしまったのです。本当は欲しいのですが、 田舎の子としては、大きな町の商店に一人で入る勇気もなく、恥ずかしい訳です。父は「そうか!」と言いながら、私を小型トラックのトヨエースに乗せて帰路についてしまったのです。
家に帰ってから「どうして一緒に行こう!」と父に言えなかったのかを後悔します。
それから50年以上も経ちましたが、いまだに豆まきのシーズンになり景品福豆と聞くと、その時の
後悔の気持ちを思いだしてしまうのです。
今の子ども達は、親に欲しい物をハッキリ言いますが、私たちの頃は父に対して意見を言える時代ではありません
でした。
地震・かみなり・火事・親父・・・は遠い世界の話となりました。
石川シュウジ