鉄骨造の家が寒い理由


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このカラフルは写真はサーマルカメラで撮影したものです。
昨日のブログで紹介した断熱内窓を取り付けした現場です。
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なんとスマホに差し込むだけの簡単なものなのです。

この赤外線カメラからわかるのは、
窓の断熱効果が可視化できたことですが
実は意外なことが見えてきます。
この住宅は積水ハウスで建てました。
積水ハウスは、軽量鉄骨造の大手ハウスメーカーです。
写真で青く格子状に見えるのが鉄骨の躯体です。
つまり壁に断熱材を入れても鉄骨は冷たいことが
一目瞭然ですね!
鉄は熱伝導率が高いので
冬は冷気を、夏は暖気を伝え易いのです。

人間の体感温度 ≒ (室温+表面温度)/2

表面温度とは、室内の床・壁・天井の平均温度になります。
断熱性能が低い家の場合、外気の影響で壁などの表面温度が冷却されます。
つまり暖房して室温を上げても、表面温度が変わらないと
体感温度はなかなか上がらないことになります。

軽量鉄骨造の家では、床・壁・屋根に使われている
鉄骨が表面温度を下げてる一番の原因です。








岩手県は、脳卒中死亡率全国ワースト1


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岩手県は、平成27年の脳血管疾患に係る年齢調整死亡率において、
男性が全国ワースト3位、女性は全国ワースト1位となっています。

県もワースト1からの脱却に向けて
岩手県脳卒中予防県民会議」を設立し
官民が一体となって取組を推進しています。

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脳卒中予防十か条を作ったり
毎月28日を「いわて減塩・適塩の日」に設定し、
様々な普及啓発を行っています。

しかし中身をよくみると・・・
食生活と運動のことばかりです。
つまり脳卒中の原因は
塩分の取りすぎと、運動不足であると
考えているからです。

住宅の環境については一言も触れていません。
寒い家に住むことで血圧が上昇するリスクの方が
影響が大きいはずです。

昨日紹介した笹井恵理子さんの著書
「室温を2度上げると健康寿命が4歳のびる」には
室温が10度下がると。血圧は10上がるという
研究結果が紹介されています。

高血圧 = 減塩食生活

これと併せて、住宅の室温調整が必要です。
暖房機を効率よく設置し使用することが
手身近な対策ではありますが、
根本的に断熱改修工事をすることが
脳卒中死亡率全国ワースト1からの脱却につながります。

まずは、ご自宅の室温を計ってみましょう!


温室度計で室内環境を計測する


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室内の温度と湿度を計りながらデータを蓄積する
優れものがあります。
この温湿度計は36日間のデータを記憶し
スマホのアプリで以下のように見ることができます。
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このデータは1月17日のものですが
温度で2回の谷間がありますが
どちらも換気のために窓を開けたために
室温が下がっています。
同時に湿度の2度の谷間も換気と
一緒のタイミングで起きていることが分かります。
湿度計で湿度が高い時間帯は
朝洗濯したものを室内で干したためです。
目に見えないものが見えると、面白いですね!

さて我が家より心配なのは
年老いた両親が住む妻の実家です。
居室でありながら冬季には
室温5℃位にまで下がる家です。
この温湿度計を居間、トイレ、脱衣所に置いて
注意喚起したいと思います。

しかし死んでしまってからでは遅いので
最初に脱衣所に電気暖房機を設置することですね!

断熱改修工事は、人生を変えるリノベーション!






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