健康寿命ともらえる年金を考える
- 投稿日:2021年 1月14日
- テーマ:アンチエイジング・ハウス / ライフサイクルコスト / 人生を変えるリノベーション / 理念
私は今年還暦を迎えます。
つまりあと5年すると年金が貰えるので、現実味が増してきました。
そので気になるのは、年金を何歳からもらうか。
一般的に「60歳」「65歳」「70歳」の節目が選択肢になります。
現在の年金制度は65歳支給の年金額を基準にすると、
60歳から繰り上げ受給すれば生涯30%減額、
逆に70歳まで我慢して繰り下げ受給すると
生涯42%割り増しの年金をもらえます。
厚生年金の標準モデル(夫の年額約188万円)で計算してみると
60歳では受給額が約132万円、
70歳では受給額が約266万円となり
計算上では2倍の差がついてきます。
日本人の健康寿命は男性72歳になります。
健康寿命の72歳までの年金総額を比べると、
60歳受給の約1577万円(12年分)に対して
70歳受給を選んだ場合は約532万円(2年分)で
約1000万円の差がります
(図参照)
年金総額は男性の平均寿命(81歳)でほぼ"トントン"になり、
それ以降は70歳受給が逆転します。
元気な60代で年金を我慢、体の自由がきかなくなる
80代から多くの年金をもらうことが賢い選択と言えるのでしょうか?
はなはだ疑問です。
ましてこの数字は平均的なものになりますので
個々の健康状態を考えると
はなはだ怪しいものになります。
「元気なうちに繰り上げ受給し、
人生を豊かにするために年金を使う」
この考え方がは決して的外れではないと
私は考えております。
次回は、その年金を何に使うのかを
考えてみたいと思います。
ひと月の電気料金過去最低!
- 投稿日:2020年 9月 4日
- テーマ:ぺっこ暖 / アンチエイジング・ハウス / ライフサイクルコスト / 理念
全国的に暑い日が続きますが、岩手ではやっと最高気温が30℃を切る様になってきました。
東北電力から我が家の8月の電気使用量と請求金額が届きました。
電気の使用量は768kWh(昼間129kWh + 夜間639kWh)
請求金額は3210円
夫婦二人で、自宅には夜寝るためだけに帰る生活なのですが
それでもビックリする金額ですね!
太陽光発電による売電はしておりませんので、純粋に生活して使った電気代です。
8月は岩手県も暑かったので、例年に比べてエアコンは使っています。
暮らし方や季節によって電気の使用量は増減しますが
一番大切なのは、建物の断熱性能になります。
断熱と気密がしっかりととれている住まいは
夏涼しく、冬暖かいことが電気代からも分かると思います。
このことから壁厚が300㎜もあるような住宅なのではないかと
想像する方があると思います。
実は我が家は2×4(ツーバイフォー)工法で建てた家になります。
壁厚はたった89㎜、そこにグラスウールを充填しております。
一般的な在来木造軸組工法では105㎜の柱を使う事が多いので
壁厚は105㎜ですので、それよりも薄い壁厚でも
十二分に断熱効果を発揮しています。
これには訳があります。
防湿気密シートを隙間なくしっかり施工しているからです。
冬に寒いと思って沢山毛糸のセーターを着ます。
セーターを何枚も重ね着すると暖かいのですが
風が吹くと途端に寒さを感じます。
ダウンジャケットは薄くても暖かいのは
風を通しにくいからなのです。
ウィンドブレーカー(防湿気密シート)と
セーター(グラスウール)の関係に似ています。
断熱材のグラスウールを壁などに入れれば
断熱性能が上がり快適になると思いがちですが
その断熱材の性能を最大限に活かすのは
施工する技術によるところが大きいと言えます。
これから秋のシーズンはリフォーム工事の最盛期となります。
つい設備器機のデザインや性能に目がいきますが
みえない壁の中をしっかりと考えて計画したいものですね!
サーモカメラで断熱欠損が見える
- 投稿日:2020年 8月20日
- テーマ:ぺっこ暖 / アンチエイジング・ハウス / ライフサイクルコスト / 住まい / 理念
連日猛暑が続きますね!
熱中症には十分注意をお願いいたします。
さて、断熱のお話をします。
住宅の断熱といえば、どうしても冬の寒さ対策と
考えている方が多いと思います。
しかしながら、断熱性能の高い住宅は
夏涼しく、冬暖かいのです。
「夏は暑くて当たり前、エアコンがあるから大丈夫!」
これまでは、岩手の夏も短く我慢することで凌ぐことができました。
しかしながら、地球温暖化の影響なのかもしれませんが
岩手県でも猛暑が続くのであれば、対策を取らないといけません。
まずは住宅の断熱材がしっかりと効いてるのかが
分からないといけませんね!
上の写真はサーモカメラを使って事務所の天井を撮影したものです。
壁と天井にはグラスウールが施工されていますが
廻り縁の付近と天井点検口が赤くなっておりますので
断熱材が効いていない欠損部分となります。
目に見えないものを、目に見えるようにすることで
これまで感覚でしか表現できなかったものが
明らかになります。
熱中症の対策としては、自分で小まめに水分補給するとか
クーラーを使い室温を下げることが緊急にすべきことです。
しかしながら長期的にみると、住宅の断熱性能を上げることが
もっとも有効な手段となります。
のど元すぎれば熱さをわすれる。
毎年こんな繰り返しの生活を繰り返してはいませんか?
断熱改修工事については、お問あわせください。