「LESS IS MORE」古い価値観のままでは不幸になる?

  • 投稿日:2017年 4月26日
  • テーマ:住まい


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家はライフスタイルを充実させるプラットホーム

(本田直之さんの著書より抜粋)

(幸福度ランキングの上位を占める)北欧でインタビューをしていて感じたのは、たとえ会社員の人でも、仕事や時間をコントロールできている意識がすごく強いということ。またいい仲間もいて、面白い仕事にチャレンジできて、場合によっては学校に入って学び直すこともできる。常に自分で考えて選択ができる、それがすごく大切だと感じました。

 なぜ日本人からその感覚が抜け落ちてしまったのでしょうか。それはかつて、幸せのストーリーすべてを会社がつくってくれていたからでしょう。「趣味」を持ちたいと思えばクラブ活動があり、たとえば野球場まで用意されている。また、「住環境」でいえば社宅や社食、さらには保養所など、仕事以外のサードプレイスまで完備されていました。

 そのため、それらを保証してくれていた会社がなくなったり、早期退職を迫られるなど予定外のことが起きると、自分の居場所を一度に失うという結果を招いてしまうのです。

 さて、これから私たちは何を目指していけばよいのでしょうか。「ワークライフバランス」のようなわかりやすい標語はないだろうかとずっと考えていて、ひとつの言葉が浮かびました。それは「ワークライフハピネス」です。

「ワーク」と「ライフ」両方の「ハピネス」を目指す。仕事と人生の境目はもちろん、仕事と遊びの間の境目もありません。

 お金や時間や場所から自由になるように、仕事と遊びの垣根もなくなる。これからは、どんどんそういう方向に進んでいくと思います。これなら、定年になって居場所がない、仕事がないと悩むこともありません。生きていることが仕事になっていて、いつまでも自分が必要とされる、まさに幸せな終身労働のイメージです。

選択肢がないことが豊かなのかなっていうふうに思います。日本はいろいろ選べるものが多すぎて、目移りしちゃったり。デンマークにいると、すごくシンプルに自分の欲しいものが見えてくる。何が重要かってことがはっきりしてくるんだと思いますね」

現代の日本には、瞬間の欲求を満たす選択肢があまりにもたくさんありすぎる。そのため、将来のことを考えた長期的な判断をするのが難しくなっているといえます。

モノをはじめとする短期的な利益の選択肢が少なければ、そのぶん経験や体験に力を注げます。結果として新しい幸せに近づけるというわけです。

人が生きていくうえで大切な3要素に「衣食住」があります。北欧の人たちに取材をしてみて感じたのは、「衣食住」の中で、「衣」と「食」のニーズが異常に低く、「住」が高いことでした。それと同じくらい重視されているのが「旅」。プライオリティの順番でいうならば「住→旅→食→衣」となるでしょうか。

北欧は家の中、ハワイは家の外と違いこそあれ、幸福度の高い地域、国々では等しく住環境を重視していることがわかります。家は、ただの「モノ」ではなく、「ライフスタイルを充実させるプラットフォーム」なのです。

Less is moer.(より少ないことは、より豊かなことだ。)

幸福の尺度が180°変わり、これまでの古い価値観では幸せになれないのです。


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